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現在、日本の金融機関は、関係省庁からの指導で、情報漏洩対策やセキュリティ対策の徹底、災害時の事業継続基盤の確立などが求められています。
日本全国に117の支店網を展開し、顧客口座数約290万口座を持つ大和証券は、本社移転をきっかけにNECと共同で、端末1,200台を対象に、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルPCセンター)」の構築を行いました。
大和証券株式会社 常務取締役 業務・システム担当 鈴木 孝一氏:
「我々がやりたい事は、無駄がなくですね、6千人から7千人のユーザーにPCの機能をどういうふうに利用してもらうかと、これを実現するにあたって最適な仕掛けっていうのは何だろうかと ・・・。」
OSやアプリケーション、データをサーバに集約し、端末には何も持たせないシンクライアントシステムは、NGN時代の到来に向けてデータセンターでのクライアント環境の一括集中運用によるセキュリティ強化やTCO削減、モビリティの高いワークスタイルの実現を求める企業から注目されています。
その先駆者である大和証券が導入したシンクライアントシステムは、金融業界では日本最大規模となります。
今回NECが構築したシンクライアントシステムは、サーバ上に利用者一人一人の異なるPC環境を集約し、CPUなどサーバのリソースを利用者の負荷に応じて自動的に割り振ることで効率よく使える画期的なシステムです。
このシンクライアントシステムなら会議に参加するときも、会議室に設置した端末に自分のデスクトップと全く同じ環境を実現できるので、必要なデータを、いつでも呼び出すことが出来ます。
大和証券が導入した仮想PCサーバは、クアッドコアCPUを搭載したNECのブレードシステム「SIGMABLADE」。
ブレード1枚に30台以上の仮想PCを搭載することでデータセンターに設置するマシン台数を最小限に抑えることができます。
また超小型シンクライアント端末「US100」はCPUやハードディスク等を搭載していないため情報漏えいの防止、省スペース、静音、低消費電力、オフィスの温度上昇も抑制できるなど、様々な効果があります。
大和証券株式会社 システム企画部 企画課長 上席次長 山田 芳也氏 :
「サーバで全てのパソコン、バーチャルPCを管理できておりますので、センター側の作業で状況が瞬時に把握できるという事のメリットは大きいと思います。
TCOにつきましては、現場感覚からいうと、削減できているんではないかというふうに考えています。」
万一オフィスが災害などで利用できない状態になっても、臨時オフィスから自分の仮想PCに接続すれば業務をスムーズに再開できます。
大和証券株式会社 常務取締役 業務・システム担当 鈴木 孝一氏:
「PCとシンクライアントなんですけど、この関係はですねPCをシンクライアントに変えるというものじゃないですね。新しい概念、サービスであるというふうに、ハードじゃないんだというふうに考えて頂きたいと思います。」
NECは、シンクライアントシステムを中核とする「クライアント統合ソリューション」でワークスタイルの刷新を通して、安心・安全な社会の実現を目指します。
J-SOX法(日本版SOX法)に代表されるように、内部統制は日本の企業にとって喫緊の課題です。中でも金融機関は、関係省庁からの指導で、情報漏えい対策やセキュリティの徹底、災害時にもストップすることなく継続可能な事業基盤を強く求められています。
日本全国に117の支店、約290万の顧客口座を持つ大和証券は、2007年の本社移転を機に、NECと共同で、1200台の端末を対象に仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(バーチャルPCセンター)」を構築しました。1200台というシンクライアント端末の導入台数は、日本の金融業界では最大規模となります。
大和証券の常務取締役 業務・システム担当 鈴木孝一氏は、「当社が実現したかったことは内部統制や事業継続性の強化といった課題に加え、6千人から7千人の社内ユーザーにPCの“機能”を無駄なく利用してもらうことでした。」と語ります。
シンクライアント(Thin client)とは、端末側にデータ、アプリケーションを置かず、サーバ側にアクセスして処理する形態のこと。端末にはデータを持たせず、サーバ側で集中管理するため、
・セキュリティ強化
・TCO削減
・モビリティの高いワークスタイル
を同時に実現します。そのため、こういった課題の解決を求める企業からは、シンクライアントは現在最も注目されているシステムです。
シンクライアントシステムにはいくつかの方式がある中で、今回NECが構築した「VirtualPCCenter(バーチャルPCセンター)」は仮想PC型のシステムです。仮想PC型は利用者一人ひとりによって異なるPC環境をサーバ上に仮想的に集約・稼動させ、CPUなどサーバのリソースを利用者の負荷に応じて自動的に割り振ることで効率よく使えるという画期的なシステムです。ユーザーは自分の業務に合わせてそれぞれ個別のアプリケーションを使用することが可能になります。
また、例えば会議に参加する際、ユーザーは会議室にある“共用端末”で自分のデスクトップと全く同じ環境を実現できるため、必要なデータをすぐに呼び出すことが可能です。災害などでオフィスが利用できない状態になっても、臨時オフィスの端末から自分の仮想PCに接続すれば業務をスムーズに再開できます。また、管理者側でユーザー端末を管理でき、保守・運用管理の手間が少なくなるため、TCO削減にも貢献します。大和証券のシステム企画部 企画課長 上席次長 山田芳也氏は「シンクライアントの導入によって、TCOは現場感覚から言って削減できているのではないかと考えています。」と言います。
「VirtualPCCenter(バーチャルPCセンター)」は、VMware社の仮想化基盤ソフトを核にした仮想PCサーバと、NECが開発した統合運用管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter(シグマシステムセンター)」を搭載した管理サーバで構成されています。仮想PCサーバには、クアッドコアCPUを搭載したNECの「SIGMABLADE(シグマブレード)」を採用。今回、これまでサーバ1台で15〜20台の仮想PCを稼動していた仕組みを一新し、30台以上の仮想PCを搭載できるようにしたため、データセンターに設置するマシンの台数やコストを抑えています。
またシンクライアント端末には、NECの超小型端末「US100」を採用。ハードディスクなどを搭載していないため、情報漏えいの防止、省スペース、低消費電力といったメリットがあります。静音で発熱量も低いため、環境にも配慮したITインフラを実現することも可能になります。
鈴木孝一氏は、今回のシステム構築について、「単なるハードやソフトの変更ではなく、全く新しい概念、サービスの登場であると捉えています」と語ります。同社では今後、全国の支店で1万台規模の導入を視野に入れています。
NECはこれからも、シンクライアントシステムを中核とする「クライアント統合ソリューション」をリードし、新しいワークスタイルを提案していきます。