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情報に依存する現代社会では、デジタル通信のスピード・容量・信頼性の増大が求められています。このニーズに応える手段のひとつが光ファイバーです。伝送速度が速く、大容量の通信が可能です。理論的には、一握りの光ファイバーで、全世界のデータ通信を行うことができるほどの帯域に対応できます。
NEC我孫子事業場の開発者たちは、データに障害やひずみを起こさず高速大容量通信を行うことができ、しかも柔軟性の高い装置の開発に取り組んで来ました。
NECが新しく開発した「40G ROADM」 は、遠隔波長制御可能な波長多重化装置です。商品化されている光伝送システムとしては世界有数の伝送速度を誇る小型の装置で、1秒間に1,000本のハリウッド映画の伝送が可能です。
この波長多重化装置は、最大80の異なる波長の信号を波長ごとに同時伝送できます。
電子データは送信側で光信号に変換され、受信側で再変換されます。送受信の間にはスイッチ装置があり、異なる波長の信号の伝送を妨害することなく、波長ごとに光信号を挿入・分岐できます。
伝送経路の切り替えには非常に便利です。
NEC光ネットワーク事業部 主任 青野義明:
40ギガという超高速な信号を伝送するために、今回新たに2つの技術を開発しました。まず1つは光で飛ばす側なんですが、RZ-DPSK方式という新しい方式を使いまして、綺麗な光の波形を送るということを実現しています。そして受信側では、ひずみを光のまま補正するという新しい技術を開発しました。これはNEC中央研究所が研究を続けてました世界最先端の技術です。
この画期的なソリューションにより、次世代ネットワークの可能性は無限に広がります。
ビジネス向けの大容量データ伝送のみでなく、固定回線と携帯電話の同時利用が可能となり、新しいテレビ会議システムも実現できます。
40G ROADMのもう一つの特徴としまして、光のまま回線接続と言う機能がございます。
これは大容量通信に備えて、装置の小型化、あるいは消費電力の低下というのを同時に実現することが可能になります。
これによりまして、少ないコストで大容量なネットワークを構築できますので、豊富なインフラが安く提供されるということにつながりまして、安心・安全なネットワークを通して様々なアプリケーションが生まれるものと考えています。
NECの40G ROADMは、情報通信に飛躍的進歩をもたらしたのです。
現在日本では、光ファイバーなどによるブロードバンド・サービスが急速に普及しています。このブロードバンドサービスは今後さらに進化し、IPTVなどの映像配信や、FMC(固定・移動通信の融合)による新しいサービスの本格化などによって音声、映像、データ等のトラフィックの飛躍的な増大が見込まれています。このような状況に伴い、新たなブロードバンド・サービスを支える基幹ネットワークでは、高速かつ大容量通信の実現というニーズが高まっています。
このようなニーズに応え、NECは新しいソリューションを開発しました。ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer::遠隔波長制御可能な波長多重化装置)と呼ばれ、光ファイバーの「革命」とも言える、高速かつ大容量で、長距離にわたる信号伝送が可能な光伝送システムです。このROADMは、NECの先進技術によって伝送速度が毎秒40ギガビット(現状基幹網の4倍の伝送速度)、最大多重波長数80波を実現しました。これは、ハリウッド映画1000本を瞬時に転送する速度に相当します。
ROADMは、光ファイバー網の整備が進んでいる日本国内で実用化されています。新型の40G ROADMはNEC中央研究所が開発した最新のLSI技術を採用、従来の高速光伝送に見られた波形のひずみの補正に成功しました。NECが開発したLSI技術は業界トップクラスの波形補正性能を実現しており、波形の歪みを最適なタイミングで高速補正、毎秒40ギガビットの高速信号処理にも関わらず、光信号の伝送距離も飛躍的に向上し、高品質で安定した長距離伝送が実現されています。
また、40G ROADMは、光ファイバーを増設することなく既設の光ファイバーネットワークの通信能力を大幅に拡大することができます。
さらにNECの高密度実装技術により、このクラスでは世界最小クラスのサイズを実現し、消費電力の低下も達成されています。
長年にわたりNECが開発してきた光通信技術は、より安心安全な社会インフラとして、次世代ネットワーク(NGN)の構築に大いに貢献するものと期待されています。