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日本で宇宙航空分野の研究開発を推進し、国際貢献と安心安全で豊かな社会の実現に貢献している機関、それが宇宙航空研究開発機構“JAXA”です。
そのJAXAが2006年1月に打ち上げた「だいち」は、全地球規模で陸地の状態を高精度に観測することを目標とした陸域観測技術衛星です。
「だいち」には、地図作成、地域観測、災害状況把握、資源探査などの利用目的があり、過去の衛星で蓄積された技術を高性能化する必要がありました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙利用推進本部
技術領域リーダ
大沢右二
「四つの使命を達成するために、色々な技術課題がありました。
特にこれまで以上に精度を上げる必要がありまして、一桁だったり二桁だったりと格段に精度を上げるという必要がありました。」
NECは日本初の人工衛星「おおすみ」の開発をはじめ、50年にわたる宇宙開発のノウハウを持っています。
JAXAは、「だいち」の設計、開発、製造、試験および運用までのトータルシステムの担当としてNECを選びました。
NEC 宇宙システム事業部 技師長 市川憲二:
「大きなセンサー、大容量の通信をまとめた4tにもなる衛星を信頼度高く軌道上で運用する、そういうことが最終目的でございますので、オールNECとしての力をかなり投入した結果という風に考えています。」
「だいち」が搭載しているNECの高精度立体視センサー“PRISM”は、地上の細かい様子を3方向から 観測できるため、高度700キロメートルの「だいち」の軌道から地形や都市を立体的に捉える事ができます。
また、電波の反射を観測するレーダー”PALSAR”は、空を覆う分厚い雲や、真っ暗な闇夜といった天候や昼夜の影響を受けずに地表の様子を正確に観測できます。
この「だいち」によって撮影された高密度、高解像度のデータは278Mspsという、今までの人工衛星の約20倍の高速大容量の伝送で地上に送られています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙利用推進本部 技術領域リーダ 大沢右二:
「高い周波数KA-Bandという周波数でそのデータ中継衛星経由で地上にデータを送るということは「だいち」が世界で初めて実現したものでございます。」
「だいち」は、全世界の任意の地点を晴天時では2日以内、悪天時でも5日以内に緊急観測を行うことが出来ます。
2007年9月、インドネシアスマトラ島南部で発生したマグニチュード8.4の地震では、5日後に「だいち」が現地の緊急観測を実施し、被災地の地殻変動パターンを撮影。自然災害の監視を目的とした国際協力プロジェクトに提供しました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙利用推進本部 技術領域リーダ 大沢右二:
「飛行機だとどうしても制約があるのに対して「だいち」を使えば(それが)災害の状況を一度に観測できると、でそのデータを防災関係の機関にお渡しすることでどこを先に手をつければいいかというような情報になる・・・。 」
「だいち」は、被災地の状況を正確に捉えることで、より迅速な復旧や二次災害の予防のために国際災害チャーターなどで活用されています。」
NECは、防災や環境活動への貢献を目指し、「だいち」などの人工衛星や探査機をはじめとした「宇宙ソリューション」を提供していきます。
NECは、1970年に日本初の人工衛星「おおすみ」を成功させて以来、50年以上にわたって幅広い技術分野の融合を必要とする衛星システム技術と搭載機器技術の開発を続け、気象衛星「ひまわり」シリーズ、放送衛星「ゆり」シリーズなど、人々の暮らしに役立つ宇宙開発技術を実用化してきました。NECが開発をとりまとめたものや開発中の人工衛星は合計61機(2007年時点)にものぼります。
人工衛星は数十万点のパーツからなる大規模なシステムであり、その構成は大きく2つに分けられます。一つは人工衛星の核となるテレメトリ・トラッキング及びコマンド系、姿勢制御や電源系、熱制御系などの「バスシステム」、もう一つは、通信や観測などの業務を実行するための「ミッションシステム」です。NECは、人工衛星に必要なこれらのシステムの開発設計および製造も手がけています。また人工衛星の追跡管制やデータ受信・解析などを行う「地上システム」、「国際宇宙ステーション」におけるロボットアーム、衛星間通信システムや各種試験装置などの開発・製造もNECが担当しています。
2006年1月に打ち上げられた「だいち」にもNECの宇宙ソリューション技術が結集しています。「だいち」は光学センサーと電波センサーを搭載し、全地球規模で陸地の状態を高精度に観測することを目的とする世界最大級の陸域観測技術衛星です。宇宙航空研究開発機構「JAXA」は、50年以上に渡る実績を評価し、設計、開発、製造、試験及び運用までのトータルシステムの担当としてNECを選びました。
「だいち」に与えられた主なミッションは4つです。
・地図作成
・地域観測
・災害状況把握
・資源探査
これらのミッションを果たすため、「だいち」は過去の衛星に比べても、格段に技術精度を高めた衛星となっております。
例えば、「だいち」に搭載されているNECの高精度立体視センサー「PRISM」は、地上の細かい様子を3方向から読みとるため、高度700キロメートルの軌道から地形や都市を立体的にとらえることができます。また、電波の反射を観測するレーダー「PALSAR」は、天候や昼夜の区別なく、地表の様子を正確に観測します。
「だいち」によって収集された大量高密度、高解像度のデータは、278Mspsという、従来の約20倍もの高速大容量で宇宙から地上へと送られています。JAXA宇宙利用推進本部の大沢右二氏は次のように言います。「データ中継衛星を経由し、Ka-BANDという高い周波数で地上にこれだけの高速データを送るということは、『だいち』が世界で初めて実現したものです。」
「だいち」は全世界の任意の地点を晴天時は2日以内、悪天時でも5日以内に緊急観測を行うことができます。その技術は、2007年9月、インドネシアスマトラ島南部で発生した地震の際にも発揮されました。現地の緊急観測を5日後に実施し、被災地の地殻変動パターンを撮影。自然災害の監視を目的とした国際協力プロジェクト「センチネルアジア」に提供しました。
また2007年7月に発生した新潟県中越沖地震では、「だいち」による観測画像を解析し、被災地の地殻変動パターンを確認するなど、被災地の状況を視覚的かつ正確に捉えることで、より迅速な復旧や二次災害の予防に活用されています。
ほかにも「だいち」は、現存植生図、耕地/作付面積の把握、流氷分布の実利用実証を目的とした地域観測、土地被覆分類等の実利用実証の為の資源探査も行っています。
このようにNECは、これまで培った高品質・高信頼性の技術力・人材力を生かし、様々な形で社会や人類に貢献できるよう、これからも人工衛星や探査機をはじめとした「宇宙ソリューション」を提供していきます。