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AT互換機につながる98キーボード


 ありそうで意外と聞かないのがPC/AT互換機に接続できる 98 キーボード。 当の98には 106 キーボードが品揃えとして用意されているのに AT 互換機に 接続する 98 タイプのキーボードって聞きませんね。ESCキーの位置とか コントロールキーの位置とかにこだわりがある人や、 スペースバーが広いのが好きな人にとっては、 そろえておきたいアイテムかもしれません。

98みたいなキーボード
 さて、実は同じNECから98みたいなキーボードでPC/AT互換機に接続できるものが 用意されているのです。右図がその写真です。ちなみに上に写っているのは PC9821Xpのキーボードです。98キーボードの方が小さく見えるのは単に 遠近感によるものです。

 このキーボード、実はNECのUNIXワークステーションである EWS-4800用のキーボードなんです。EWS-4800ではモデル400シリーズから キーボードおよびマウスのコネクタがPS2コネクタになり、AT互換機のキーボード もつなげられるようになったのです。逆に言うとEWS-4800のキーボードやマウスを AT互換機に接続することができて、このキーボードは見事にAT互換機(筆者の 場合、DELL OptiPlex GXMT 5133)に接続できたわけです。

左の方
 さて、このキーボードですが、98とフルコンパチかと言うとそうではなくて、 UNIX的な雰囲気が少しだけしております。まず、 キーボードの左側の方では、98ではAの左にCAPSキーが並んでいるところ CTRLキーのみとなっています。CAPSは98ではカナロック キーが存在する所に置かれています。で、カナロックは右の方に移動しています。

 さらに良く見ると左下にはALTキーが存在しています。 上の方ではSTOPCOPYがなくなっており、その代わり FNCが存在します。

右の方
 次に右の方を見ると、先程左の方から消え去ったと説明したカナキーが 右シフトの下に来ています。その右となりにあるのはENTERです。 この部分は98のキーボードではなにも無い部分ですね。 右の方に関してはこの2つのキーが追加になっているだけで、 他には変更がないようです。

 かなり怪しい気もしますが、 でもやっぱり98テイストなキーボードであるには間違いありません。 では早速使ってみましょう。

 筆者は普段、101キーボードを接続し、Microsoft のKernel ToysのKey Remapを 使っています。 このキーボードを使うには、 まず101キーボードドライバをはずして他のドライバを つけなければなりません。 AT互換機用のWindows 95だと残念ながらキーボードレイアウトのところに 98キーボードは出てきません。しようがないので、106キーボードのドライバを 組み込むことにします。 また、普段利用していたKey Remapもとりあえずはずしておきましょう。

 コントロールパネルで上記の設定を行ってOKを押すと、 Windows の再起動を求められるので、言われるがままに再起動 します。再起動してみるとなんと、 キーボードはちゃんと使えるじゃないですか!

 106と設定したのでかなり不安ではあります。各キーがちゃんと刻印通りに 押せるかどうかを調べてみました。試してみたところ、「`」キーと 「~」キーが入れ替わっていることに気が付きました。これは、 106キーボードがそうなっているからなのですね。また、カタカナの「ロ」の部分を シフト無しで押すとバックスラッシュ(\)が入力されることもわかりました。 これも106はそうなっているようです。やはり106のドライバを使っているための 影響でしょう。

 しかしそれ以外は比較的素直に使えていて、 CTRLキーの位置もAの左横になっています。ESCキーも 1の左横でちゃんと機能しています。

 では新たに追加されたキーはどうでしょう?まず、ALTはちゃんと 動いているようです。するとGRPHはどうなっちゃんてんだろ? と思ったのですが、こちらは右ALTとして機能しているようです。う〜ん、すごい! あと、FNCはちょっと見はわからないのですが、スキャンコードを 調べてみたら335、すなわちENDが発生していました。ついでに、 ENTERを調べてみたら、こちらは右CTRLでした。 う〜ん、なんか節操がない。

 なくなったキーのうち、COPYに関してはf13キーでも 代用できるようでWindows 95における画面のコピー操作、特定のウィンドウの 画面コピー操作は問題なくできました。

 「結構使えるなあ」としばらく使っていたのですが、Cannaを利用している分には 気が付かなかったのですが、他のIMEを利用しようとしたらIMEの起動のしかたが わからない。もちろんCTRL+XFERはダメでした。ALT+~~の入力にシフトを押さなければならないせいかやっぱりダメです。 困った。しかたが無い、Canna以外はシステムトレイのペンアイコンからIMEの ON/OFFしよう。でもホント、なんか手は無いんですかねえ。

  なお、本製品に関して開発元に確認 したところ「AT互換機のキーボードとしての利用は保証していない」 とのことでした。本記事のように利用される際は個人の責任にての利用になります。 恐れ入りますがあらかじめご了承ください。

EWS-4800モデル400シリーズ用キーボード、 型番: N9832-46 定価: 23,000円


1996.12.4 今昭記
1996.12.12 改訂1
1996.12.13 改訂2

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