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「オニツカタイガー」ブランドで一世を風靡し、今や世界を代表するスポーツ用品メーカとなったアシックス様。同社では、幅広いランナーの「自分に本当に合ったシューズを履きたい」という強い要望に応えるため、ランニングシューズのカスタムオーダーシステムを展開しています。NECエンジニアリングでは、3D技術とWebアプリケーションシステム開発、構築からシステム運用サービスを提供し、3D画像によるシューズデザイン表示機能をカスタムオーダーシステムで実現し、同社が持つシューズ技術力を強くアピールしブランドイメージ向上に貢献しています。

背景 | 経緯 | 効果 | 今後の展望 | お客様プロフィール | 関連製品
世界を代表するスポーツ用品メーカであるアシックス様。なかでも、同社の技術力を結集した各種競技用シューズは、数多くのトップアスリートのパフォーマンスを支えるだけでなく、市民ランナーなどアマチュア競技者たちからも高い支持を得ています。
そうした競技用シューズの開発において、重要な役割を果たしているのが、同社の「アシックス スポーツ工学研究所」(神戸市)です。同研究所では、人体・運動の科学的な分析や先端素材の研究などが行われていますが、特徴的な取り組みの1つに足形の研究で「3Dデータ」を活用している点が挙げられます。具体的には、1990年代に独自の3D計測器を開発し、様々な人の足形を計測してデータを蓄積。それをシューズ開発の基礎データとして活用してきました。
同社の3Dデータ活用に対する取り組みは、2000年代に入りさらに進展しています。小売店に3D足形計測機を設置し、その場でお客様の足形を計測。研究所で蓄積した足形データも活用しながら、お客様一人ひとりの足に合ったランニングシューズを製作する『iO-SYSTEM(アイオーシステム 以下iOシステム)』と呼ぶカスタムオーダーシステムを開発したのです。
iOシステムは、サイズやフィット感だけでなく、お客様自身が各パーツの色を指定してデザイン面でも「自分だけの一足」を作れるようになり、高い評価を得ました。しかし、従来、その画像は2Dでしか表示されず、色を静的に切り替える機能しか実現できませんでした。「お客様自身がデザインしたシューズを実物に近い形、つまり3D画像で表示できないかと考えるようになりました」(勝氏)。
また、同社では、個人やチーム単位でオリジナルデザインのベースボールシューズ、バスケットボールシューズなどをオーダーできるサービスも展開していますが、こちらは、カタログ上の色見本と紙ベースのオーダー表でやり取りをしていたため、同様に仕上がりイメージが分かりづらい上、発注ミスも発生していました。
同社がiOシステムの3D画像表示の実現方法を模索していたとき、展示会で目にとまったのが、NECエンジニアリングの3Dソリューションでした。その技術力やノウハウを評価した同社は、iOシステムの課題について相談した上で、新システムに関する提案を依頼しました。
「その後、受けた提案は、当社の意図を的確に理解した内容でした。また、従来のシステムは、小規模なベンチャー企業に開発を委託した関係で、メンテナンスや将来の拡張性も考えると不安がありました。そこで、シューズデザインの3D表示を含む、新システムの開発、運用サポートをNECエンジニアリングに依頼することに決めたのです」(勝氏)。
実現したシステムとは、次のようなものです。
アシックス様側にコンテンツデータや3Dの画像データ(モデリングデータ)を持ちシューズデザインサービスを提供するWebサーバとデータベース(DB)サーバを設置し、インターネットを介して、小売店に設置したクライアント端末と接続。3Dデータは、どうしても容量が重くなってしまうことから、円滑なデータのやり取りを考慮し、クライアント端末にモデリングデータを蓄積しつつ、同時に画像処理(レンダリング)を行って画面に表示するようにしたのです。小売店を訪れたお客様が、シューズのデザインを行うユーザインタフェース部分は、パーツ選択や色の変更の操作がスムーズに行えるように設計しました。なお、3Dのレンダリング・エンジンには、各種Webブラウザやアドビシステムズ社のFlash(R)と連携が容易なViewpoint社の「Viewpoint Media Player」を採用しています。
システム構成イメージ
iOシステムに3D表示機能が追加されたことで、様々な効果が生まれました。
(1) オリジナルシューズのデザインイメージがリアルに把握できるように
お客様は、店頭のパソコン上で色やパーツを組み合わせながら、デザインしたシューズの完成イメージを、あらゆる角度から確認することができるようになりました。システムのレスポンスも良好で、様々なカラーリングを、その場でストレスなく試すことができます。これにより、「お店に行くのが楽しくなったという声も寄せられています」(山下氏)というように、小売店の集客や販売機会の拡大にも貢献しています。


iOシステム(カスタムオーダーシステム)のデザイン画面
また、iOシステムの成功で手応えを得た同社は、ランニングシューズ以外の商品にも3D表示機能を拡大。具体的には、オリジナルデザインのベースボールシューズやバスケットボールシューズをオーダーできる「イージーオーダーシステム」にも、この3D表示機能を適用したのです。これにより、ランニングシューズ以外のシューズでも、お客様は自身がデザインしたシューズの完成イメージをリアルに確認できるようになりました。
(2)イージーオーダーシステムの発注ミスを防止
従来、イージーオーダーシステムのオーダーは、店頭でカタログに掲載された色見本を参考にしながらデザインを決定し、それを手書きのオーダーシートに記入して発注を行っていました。しかし、オーダー情報の誤記入による発注ミスが発生することもありました。
3D画像表示機能によってデザインがその場で確認できるようになり、同じシステム上でオーダーシート表を自動で作成するようになった現在では、従来の問題は解決し発注ミスを防止できました。
(3)オーダーシステムの展開により、ブランドイメージを向上
イージーオーダーシステムのうち、バスケットボールシューズについては、アシックス様のホームページ上でもデザインを選択できるようにシステムを新たに強化しました。これにより、お客様は、小売店舗へ来店せずとも自宅で様々なデザインを試すことができるようになりました。
特にiOシステムのオーダーシューズは、同社にとって、優位性をアピールし、ブランドイメージを高める戦略商品の1つ。「ですから、この領域に3D表示が可能な高度なイージーオーダーシステムがあることで、お客様は当社のシューズを評価してくれるはずです」と田中氏は、今回の取り組みの成果が多岐にわたっていることを強調します。
現在、3D画像の適用範囲は、iOシステムとベースボール、バスケットボール、バレーボールの各競技用シューズのイージーオーダーシステムまで広がっています。今後、アシックス様では、まだ3D表示化されていない競技のシューズにも、3D表示機能を備えたイージーオーダーを適用していく予定です。「また、お客様の利便性を向上するために、Web上で様々な施策を実施していく予定です。その際にも、NECエンジニアリングには、様々な提案や技術的な貢献を期待しています」(安藤氏)。
| 本社住所 | 〒650-8555 神戸市中央区港島中町7丁目1番1 | ![]() |
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| 設立 | 1949年9月1日 | |
| 資本金 | 239億7,200万円(平成20年3月31日現在) |
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| 主な事業 | 「スポーツ・健康・快適ライフを創造する世界ナンバーワン企業」を目指し、スポーツシューズおよびスポーツウェアの総合メーカとしてグローバルに事業を展開している。 | |
| URL | http://www.asics.co.jp/ | |
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(2009年3月25日)
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