事業運営の中でIT活用を非常に重要なキーと考えているセイコーエプソン様では、従来から戦略的かつ継続的なIT投資を行ってきましたが、それらをより効率的に低コストで運用するために、事業所や部門に存在する個別のシステムについて、ITガバナンスや内部統制の視点を交えた全社的な見地から見直しを検討してきました。さらに、多くの事業所が集中する長野県は、地震発生確率が高いとされ、災害時におけるリスク低減やビジネス継続のための対策が重要な課題となっていました。NECは、ITコスト削減と事業継続力(ビジネスコンティニュイティ、以下BC)の強化という2つの課題に対して、サーバ統合によるプラットフォームの標準化と、データセンターへ集約するマネージドサービスによる統合運用を提案。サーバの台数と維持コストの半減と、BC強化を同時に実現しました。 ※1 ITプラットフォームおよび運用管理をホスティング型で一括して提供するアウトソーシングサービス |
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複合機、インクジェット、カラーレーザーなどプリンタ分野で国内シェアトップクラス、またビジネス用、ホーム用のプロジェクター分野では国内のみならず世界シェアでもトップクラスの実績を誇っているセイコーエプソン様。他にもPC、ディスプレイ、半導体、ウォッチや精密機器など多彩な分野において、グローバルな事業を展開しています。 2004年セイコーエプソン様では、経営環境の変化に機敏に追随できるIT基盤づくりという命題がトップダウンによって決定。「業務の仕組み・フロー改革支援」「情報化体系改革」「コスト改革」の3つの視点から情報化戦略が打ち出され、改革推進のプロジェクトがスタートしました。改革のテーマはIT全体の最適化による基盤整備とITガバナンス強化。まず最初の取り組みは『ITコストの削減』とITリスクの極小化による『BCの強化』でした。 |
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セイコーエプソン様ではこれまで、各地に分散している事業所や工場単位、あるいは部門ごとに導入・構築されたシステムが数多く存在し、それぞれ部門最適という環境の中で運用されていました。このため、IT投資コスト全体の約70〜80%を維持コストが占める結果となり、新たなIT戦略投資のための原資が生み出しにくいという悩みがありました。そこで着目したのがサーバ統合によるプラットフォームの標準化でした。サーバは、システムの中で運用コストが占める比率が高く、また事業所や各部門において独自で導入されているため、セキュリティツールの実装やバックアップシステムなど運用環境にそれぞれ違いがありました。さらに現状では正確に把握できていないサーバも存在。これらが、統合管理によるプラットフォーム構築を阻害し、ITガバナンス強化のボトルネックとなっていました。 |
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サーバ統合の目標は、各地に分散している膨大なサーバを統合し、1700台と想定されていた台数の半減と、48億円というサーバ維持コストの半減。そして半減によって得た費用はBC強化などに向けた戦略的IT投資として役立てるというものでした。この目的を実現すべく10社におよぶIT関連会社が参加した競合プレゼンテーションにおいてパートナーとして選ばれたのは、セイコーエプソン様におけるシステム構築で、これまでほとんどお付き合いのなかったNECでした。
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これまで部門最適で構築されてきたシステムでは、膨大なサーバ運用に多額の維持コストがかかるだけでなく、部門ごとにバラツキのある非効率的なシステム運用は、多くの担当者が日々その管理に追われ、情報システム部門の生産性においても課題がありました。
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Windows環境のサーバとしてExpress5800、またUNIX環境対応サーバとしてはSolaris搭載のCX5000を導入。また各事業所に分散しているファイルサーバをデータセンターに集約してパソコンを利用してネットワーク上から容易にファイルサーバへアクセスできるNAS環境を整備したほか、データセンターに新たにNECのiStorageを導入し、SAN環境におけるストレージ統合も図りました 。 |
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第2のテーマはBCの強化です。さまざまな法規制に対して受身で対応するのではなく、自らの危機管理レベルをきちんと公表することで、企業価値を高めるという企業ポリシーを有するセイコーエプソン様。複数の事業所が集まる長野県は地震発生確率が高いとの調査結果があり、万一の災害時のリスク回避も大きな課題でした。今回のBC強化では、統合したサーバを免震設備の整った遠隔地のNECデータセンターを集約することで、災害時におけるリスクの分散を図っています。
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情報推進サポート部の藤森氏は、当初の目的であるITコスト削減やBC強化以外の成果について次のように語ります。
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