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導入の背景

既存のサービスの信頼性を向上するためVMwareを採用

  アイエックス・ナレッジ株式会社様(以下、アイエックス・ナレッジ)は、情報・通信、金融、製造、サービスなど様々な業種における情報システムのコンサルティングから、設計・構築・運用・保守までを一貫して手がける独立系の情報サービス会社です。2007年春、同社では、1年半後の2008年8月にハードウェアの保守期限切れを迎える会計システムと基幹システムの更新が大きな課題となっていました。基幹システムでは、プロジェクト管理、経費処理などの事務処理が行われ、その情報は会計システムで処理されます。

  一方、基幹システムは当初、システムの再構築を検討しましたが、同時期に計画されていた会計システムのバージョンアップとハードウェア入れ替えのスケジュールもあり、時期的に難しいと判断しました。基幹システムのOSはWindows 2000 Serverであり、アプリケーションサーバの問題で、OSのバージョンアップを行うことができません。「そこで、OSはWindows 2000 Serverのままにすることにしたのですが、動作するハードウェアはほとんどありません。加えて、基幹システムの再構築プロジェクトも別にスタートしていましたので、それも見据えて、会計システムと同じハードウェアプラットフォーム上で、仮想化ソフトウェアVMwareによる仮想環境を構築し、その上でWindows2000Serverとアプリケーションサーバを動作させ、システムの継続運用を図ることにしたのです。また、重要な基幹システムのダウンタイムを最小限にすることも同時に課題となっており、VMwareの仮想化テクノロジを採用するきっかけになりました。」とアイエックス・ナレッジ情報システム部部長高橋眞司氏は語ります。

導入の経緯

整備されたサポート体制とシステムの一元管理ツールからNECを選定

高橋 眞司 氏アイエックス・ナレッジ株式会社
情報システム部
部長
高橋 眞司 氏
生地 茂樹 氏アイエックス・ナレッジ株式会社
情報システム部
生地 茂樹 氏
  こうして、仮想環境を導入することを決めたアイエックス・ナレッジではハードウェアと構築を担当するベンダの選定を行い、最終的にNECを選びました。「当初、基幹システムの再構築も含めてNECに相談し、VMware Infrastructure 3による仮想化の導入を決めました。弊社担当のNECトータルインテグレーションサービス(NTIS)が私たちの要求をよく理解し、仮想化のデモの実施、セミナーにも積極的に誘ってくれました。セミナーに行き、NECのサポート体制がきちんと整備されていることが分かり、これなら大丈夫だと納得できたのが決め手になりました」(高橋氏)。また、NECのプラットフォーム統合管理ソフトウェアSigmaSystemCenterで、同時期に導入した会計システムの物理サーバ環境と基幹システムの仮想サーバ環境、ストレージやネットワークまでを一元的に統合管理でき、管理負荷を軽減できることも大きなポイントになりました。

  また、仮想化ソフトウェアとして、VMwareを選んだのは、VMwareが仮想化ソフトウェア分野のデファクト・スタンダードになっているからです。「VMwareは提供される技術情報の量も多く、何かあった場合でも、対応可能です。また、仮想化技術には、今後のシステム基盤として大きな期待を寄せており、できるだけ標準的な製品を使う方がよいと考えました」とアイエックス・ナレッジ情報システム部生地茂樹氏は話します。

  同社の今回の基幹システム構築に対する狙いは、仮想環境によるシステムの継続運用と開発中の新しい基幹システムの仮想サーバ上での稼働によるハードウェア・コストの抑制にあります。その上で、構築作業は、仮想サーバ環境への基幹システムの移行が9月から始まり、2007年12月には両システムともカットオーバーすることができました。


システム概要

SigmaSystemCenterで物理、仮想の両環境からバックアップまで一元的に管理

  稼働を開始したシステムは、会計系の物理環境用のサーバ Express5800×4台、基幹系がVMware ESX Serverを搭載したExpress5800×3台、そして、バックアップサーバー兼SigmaSystemCenter管理サーバ用のExpress5800×1台の各サーバがiStorage S550とファイバーチャネルスイッチでSAN接続されています(図)。そして、物理環境と仮想環境を統合する形で、システム全体をSigmaSystemCenterで一元的に管理しています。これによって、障害時の最大停止時間は1時間以内でシステムを復旧することが可能になり、当初計画通り、可用性の向上を実現しました。

  その上で、システム運用上、アイエックス・ナレッジが最も意識したのがバックアップの自動化による負荷の削減です。従来のシステムでは、DLT装置で夜間、テープにバックアップを取っていましたが、テープに障害が起こり、夜間バッチが動かなくなり、早朝に担当者が出勤して、テープを取るケースが頻繁に起こっていました。そこで、新システムでは夜間、1次バックアップをディスクに取った上で、昼間にLTO装置でテープに2次バックアップを取る形にしました。「仮想サーバ環境のバックアップは、SigmaSystemCenterで行っており、特別なバックアップソフトは入れていません。会計システムでバックアップソフトも使えるようになっていますが、システム丸ごとのバックアップは、SigmaSystemCenterで実行するようになっています。こうして、SigmaSystemCenterを使うことで、バックアップソフトが不要になり、資産の有効活用が図れているので、今後も工夫して、効果的に使っていこうと考えています」(生地氏)。

導入の成果と今後の展望

障害時1時間以内での復旧を実現、今後も積極的にVMwareを活用

  現在、仮想サーバ環境では、基幹システムの本番機と開発機が稼働しています。アイエックス・ナレッジでは今後、現在開発中の基幹システムを始めとして、可用性が求められるシステムを仮想化し、仮想サーバ環境で稼働させていく方針です。「例えば、ファイルサーバでさえ、1時間ダウンしたら、関連業務はストップしてしまい、大きな影響がでます。他にも、現在、ワークフローシステムは冗長化されていないので、システム障害が起きて、1日システムが止まると、紙で回さなければなりません。Exchange Serverも同様です。これらのシステムの可用性を高めようとすると、物理サーバではサーバを最低、2台ずつ買わなければなりません。それに対して、仮想サーバ環境であれば、VMware ESX Serverとディスクを追加で購入すれば稼働させることができるので、投資も少なくて済みます」(高橋氏)。

  実際、2008年8月に本番稼働を始める新しい基幹システムは段階的に利用していく計画であり、現行の基幹システムと1年ほどは平行して使います。それが簡単に行えるのも、VMware上で仮想化して使うからです。さらに、基幹システムの再構築に併せて、移行が必要なワークフローシステム、2009年5月にハードウェアの保守期限切れを迎えるExchangeServerも、仮想サーバ環境で稼働させる計画です。

  「VMwareによる仮想化には、システム基盤の柱のひとつとして、今後、積極的に取り組んでいく考えですので。意欲的な提案をして欲しいと思います」と高橋氏はNECへの期待を語ります。


システム構成図システム構成図

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関連リンク

お客様プロフィール

アイエックス・ナレッジ株式会社

  1999年に日本ナレッジインダストリ株式会社と株式会社アイエックスが合併して誕生した独立系の情報サービス会社。情報・通信から、金融・証券、製造、サービス、公共分野まで幅広い業種を対象として、システム開発を中心に、コンサルティングからシステムの運用・保守に至るまで一貫したサービスを提供している。

設立 1979(昭和54)年6月22日

アイエックス・ナレッジ株式会社様

事業内容 コンサルティング、システム開発、システム保守、システム運用、リサーチ&マーケティング、商品販売等
URL http://www.ikic.co.jp/

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(2008年3月31日)

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