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  1999年に全国の自治体に先駆け、指紋認証システム『SecureFinger』を導入した立山町様は、第4次総合情報システムの更新に合わせ、より認証精度の高い新方式の指紋認証システムに更新しました。これによって、指紋認証を行うすべての職員への適用を実現するとともに、認証のスピードアップや使いやすさで、職員に好評をもって利用されています。またシステム更新により、さらに高度なセキュリティを実現した立山町様は、安全で安心な電子自治体を目指しています。

事業環境・課題・導入の目的

全国の自治体に先駆け指紋認証を導入。利用職員の増加や乾燥季における認証精度の向上のため、読み取り精度の高い新システムに更新。

認証に最適で利便性の高いバイオメトリクス、指紋認証を早期に採用

久保 和彦 氏
企画政策課
情報管理係長
久保 和彦 氏
 

1999年10月、第3次総合情報システムの開発に合わせ、全国の自治体に先駆けて指紋認証システムを導入した立山町様は、2006年11月、内部情報系システムの刷新を機に指紋認証システムを更新しました。情報管理係長の久保氏は、情報セキュリティに対する取り組みに熱心な理由について次のように語ります。

 「庁内には、町と町民に関するあらゆる情報が蓄積されています。最近の情報漏えい事件は、ほとんどが内部からかアクセス権を持つ関係者によるものです。したがって、システム上では各職員が、どの情報をどのように利用できるのかを明確にする必要があり、職員もまた、情報保護に対する重要性を認識する必要があります」

 内部からの情報漏えいを防ぐのには、パスワードやパスワードとIDカードの併用によって認証を行う方法が一般的です。

 「パスワードは、本人しか知らないことを前提にユーザ認証を行っていますが、盗み見られて“なりすまし”される危険や、忘れてアクセスできない不便さがあります。また、対象業務ごとに複数のパスワードを覚えなければならず、職員の負担も大きくなります。さらにIDカードを併用すると、セキュリティレベルは確実に上がりますが、カードを忘れたり、なくしたり、貸し借りがあったりすることも考えられます。

 こうした点を考慮すると、バイオメトリクスによる認証が最適と考えられます。早期に指紋認証システム『SecureFinger』を導入した理由も、そこにあります」

新方式の指紋認証外付けユニットをほぼ全PCに採用

 立山町様では、1999年に外付けタイプの指紋認証ユニットを採用し、60台のデスクトップPCで運用。2000年3月に35台を追加し、以降は指紋認証内蔵タイプのノートPCを導入しました。また指紋認証は、Windowsのログオンと財務会計のログインに使用していましたが、使用する職員の数が増えるにつれ、認証しにくい職員や空気の乾燥期に認証しにくくなるケースも増え、何度もリトライせざるをえない職員も出てきました。

 この間NECでは研究を進め、今まで以上に指紋読み取り精度の高い新方式の製品をリリースしていました。立山町様では第4次総合情報システムの導入に合わせて、指紋認証システムを新方式の指紋認証システムに更新しました。

 今回は、接続PCは新規に132台、既存の60台の計192台に対し、いずれも外付けUSBタイプの指紋認証ユニットを採用。指紋登録職員数は180人にのぼっています。

 また新システムでは、住民情報や税情報へのアクセスはすべてログに記録され、万が一の場合でも追跡可能にしています。

導入効果・将来展望

新方式の指紋認証により高精度な認証を実現。全ての職員が利用可能となり、認証のスピードアップ、使いやすさで職員に好評。高いセキュリティも併せて実現。

100%の指紋認証適用率と認証のスピードアップ、使いやすさを実現

 初めに久保氏は、使用状況について次のように語ります。

「指紋認証システムを利用して、その良さを理解していましたので、新方式に更新しましたが、認証精度が格段に向上したことで、100%の職員が利用可能になりました。実際に、今までは認証されにくい職員が出勤時に繰り返しトライしていましたが、スムーズに認証されるようになったと喜んでいます。

 また、認証に要する時間が短縮されたこと、指を押す強さがランプで表示されることや、指紋の画像が表示されることで、指の置き位置や認証されたかどうかがわかりやすいなど、職員は好意的に評価しています」

 一方、セキュリティ強化の面については、こう評価します。

「2004年にイントラネットを整備した際、本庁だけでなく消防や保健センター、図書館などの大きな出先機関にも指紋認証ユニットを導入していますが、第4次の情報系システム更新ではExpressサーバを導入し、ターミナルサーバ方式を採用しました。NECとCitrix社のPresentation Server、新総合行政情報システムという初めての組み合わせを採りました。認証は、指紋認証でWindowsにログオン、新総合行政情報システムのリンクをクリックして指紋認証でログインを行います。

 ノートPCにはセキュリティワイヤも装着するなど、いっそう強固なセキュリティを実現できました。仮にノートPCを庁外へ持ち出しても、Windowsログオンは不可能となっています。」

安全で安心な電子自治体実現に向けて

 これからの展開について、久保氏はこう述べます。

「個人情報保護法の施行以来、職員の意識も大きく変わってきました。物理的なシステムでのセキュリティと、仕事に携わる職員のセキュリティ意識があって、初めて完全なセキュリティ対策になります。今後も予算の制約の中で、より効果の高いセキュリティ対策にチャレンジしていきたいと思っています」

 さらにNECに対しての評価と要望をこう語ります。

「第1次立山町総合情報システムの構築以来のおつきあいですが、緊急時には素早くサポートに駆けつけ、メンテナンスしてくれることも安心してつきあえるポイントになっています。

 今後は、指紋認証のさらなる性能向上などの改良も含め、住民の皆様に安全で安心していただける電子自治体の実現に向けた協力も期待しています」

注:2007年2月現在、指紋認証を行う対象の職員全員が指紋認証をお使いいただけております。

システム構築のポイント


立山町ネットワーク構成図

※クリックすると画像が拡大されます

(2007年2月16日現在)
     
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