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コンピュータ通信には用途に応じて、さまざまなコンピュータやネットワークの利用形態があります。コンピュータ同士が情報を正しくやり取りするためにこれらのコンピュータ間での取り決めが必要になります。この取り決めのことを「通信プロトコル」と呼んでいます。通信ネットワークを考える場合にはこの通信プロトコルを理解することによって、コンピュータ通信の全体像が見えてきます。ここではコンピュータ通信における通信プロトコルの概念について解説します。
プロトコル(Protocol )はそもそも外交用語として使われていたもので「条約などの原案」「相互間の規約」などと称されていました。言語も文化も異なる国家間のいろいろな取り決めを定めた約束ごとという意味で「Protocol」が使われています。
通信プロトコルは一般に「フォーマット:format 」と呼ばれる情報の構造と、その情報のやり取りの手順を示す「プロシージャ:procedure」によって構成されています。相手に伝達したい情報の内容がどのような構成になっているのかを互いに知る必要があります。これをフォーマットと呼びます。また、日常会話をする際に暗黙の了解として、初めて会った人には挨拶をし、お互いの名前を名乗り、会話に入ります。通信の世界でもこのように情報を交換するために手順があります。これがプロシージャです。
これらのことから、コンピュータ通信の世界では、通信プロトコルといえば異なるコンピュータ同士がやり取りを行う際のもろもろの取り決めを定めたものと想像がつきます。
人と人とのコミュニケーションでは共通言語を使うという取り決めがあれば、誰とでもコミュニケーションが可能です。

コンピュータの世界でも、異なるメーカーや構造をもったコンピュータが一定のコミュニケーションのための取り決めをしておけば、コンピュータ同士で情報を交換することができます。人間同士であれば、途中の会話に多少聞き取りにくい部分があっても、会話の前後の関係から想定することはある程度可能ですが、コンピュータの場合はそうはいきません。かならず理解できない部分があればどのように対応するか、いろいろなやり取りを細かく決めておかなくてはなりません。この取り決めが、人間の世界で言うところの共通言語であり、コンピュータの世界では「通信プロトコル」となります。

ネットワークやコンピュータ間でこれらの取り決めができたなら、コンピュータの形式や製造メーカーの違いに関係なく、たいへん便利なネットワークが構築できることはいうまでもありません。LANやインターネットで、たくさんの異なるコンピュータやネットワークをつなぐことができるのも共通の取り決め、通信プロトコルの存在が欠かせないのです。
