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プレスリリース

平成12年12月6日

サムスンSDI株式会社

日本電気株式会社

有機ELディスプレイの合弁会社設立について


サムスンSDI株式会社(本社:ソウル特別市、代表取締役社長:金淳澤)とNEC(本社:東京都港区、代表取締役社長:西垣浩司)の両社はこのたび、有機ELディスプレイ(Organic Electro Luminescence Display)の開発、製造および販売をおこなう合弁会社「サムスンNECモバイルディスプレイ株式会社」(英文表記:SAMSUNG NEC MOBILE DISPLAY CO.,LTD.)を2001年1月に設立し、両社共同でIMT−2000などの次世代モバイルディスプレイ市場に本格参入することを決定いたしました。
本日午前、ソウルのWestin ChosunホテルにてサムスンSDIの金淳澤代表とNECエレクトロンデバイスの杉原瀚司カンパニー社長はじめ、関係者約70名が参席した中で合弁契約の調印を行いました。

有機ELは、自発光、ブラウン管並みの高画質、薄型・軽量、動画表示に適した早い応答速度、低電圧駆動などの特徴を持つ次世代ディスプレイであり、次世代の携帯電話や携帯情報端末(PDA)、カーナビなど幅広い用途が見込まれています。

新会社の資本金は940億ウォン(約94億円)であり、サムスンSDIとNECが各々51対49の比率で出資します。今後5年間の総投資額は約5,000億ウォン(約500億円)を予定しており、サムスンSDI釜山事業場内(韓国・蔚山広域市)に本社工場を置き、サムスンSDI水原事業場(韓国・水原市)とNEC相模原事業場内(神奈川県相模原市)の2ヶ所に開発拠点を置き運営いたします。
サムスンSDIとNECは、本年7月に事業協力の為の基本合意書を交わし、9月からフルカラー・パッシブマトリックス(PM)有機ELディスプレイの共同開発に着手しております。事業初年度である2001年から釜山事業場にて両社で開発した2インチクラスのPM有機ELディスプレイの生産を開始いたします。なお、釜山事業場の生産能力は月産70万個ですが、2003年には月産150万個に増産する計画です。

さらに、新会社は2001年に、PM有機ELディスプレイに比べ大型化、低消費電力化、高精細化に適したアクティブマトリックス(AM)有機ELディスプレイの開発に着手し、2002年以降本格事業化することを計画しております。

2005年に全世界で3億個以上と予想されるIMT−2000用携帯電話市場の30〜40%に有機ELディスプレイが採用されると考えており、2005年の有機EL市場全体では1億個以上と予想しております。サムスンSDIとNECは、このたびの新会社設立により2005年に世界の市場シェア30%、売上額1兆ウォン(約1,000億円)以上を達成することにより、有機ELディスプレイ市場において世界1位を目指す戦略です。

サムスンSDIとNECの両社は、有機ELを次世代モバイル用ディスプレイのコア商品と位置付け積極的に開発を推進してまいりましたが、

  • サムスンSDIの有機ELの豊富な開発人員やSTN液晶で培われたモバイルディスプレイの優れた技術力に、フルカラー有機ELディスプレイに関するNECの優れたノウハウ、基礎技術力を融合することにより、お互いのメリットを生かすWin−Win戦略を実現でき、開発力の強化と量産化のスピードアップが図れること。

  • 両社による合弁事業化により、有機ELの世界的な市場形成の加速化が見込まれること。

  • 共同事業化により投資リスクが低減できること。

  • サムスンSDIとNECは、カラーブラウン管の技術提携などにより極めて緊密かつ友好な関係を確立しており、パートナーとして最適であること。

などから、今般、両社で合弁会社を設立することにいたしました。
サムスンSDIは、1970年創立のブラウン管マーケットシェア1位、VFD(蛍光表示管)2位、STN LCDを中心とするモバイル機器ディスプレイ 2位の総合ディスプレイデバイスメーカーです。今年度の業績は、売上高6兆ウォン、税引前利益7,000億ウォンを上回ると予想しており、PDPと次世代2次電池等新規の事業分野にも注力した経営を行っております。
NECは、コンピュータ、通信、電子デバイス分野で日本を代表する企業であり、2000年3月期の売上高は4兆9,914億円となっています。「ブロードバンド化」と「モバイル化」の2つの大きな潮流を捉え、グローバルNo.1を目指す事業にフォーカスした経営を行っております。

以 上




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