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プレスリリース



SAWデバイス事業の再編について

2001年11月26日

日本電波工業株式会社
日本電気株式会社

日本電波工業株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:竹内敏晃、以下NDK)とNEC(本社:東京都港区、代表取締役社長:西垣浩司)はこのたび、両社の有する通信機器用のSAWデバイス事業を分離統合し、SAWデバイスの開発、生産、販売を行う新合弁会社を平成14年春に設立することで基本合意に達しました。

新会社は、NDKが株式の過半数を保有し、今後はNDKが主体となって事業の拡大を図ります。開発については、合弁会社が首都圏に新設する事業場で行う予定です。当初は函館エヌ・デー・ケー株式会社及びNEC山梨大月工場で生産を行いますが、両社からの技術移管を図った後、最終的な製造拠点は函館エヌ・デー・ケー株式会社となる予定です。なおNECは、新会社に対して技術および事業の移管をした後、3年後を目処に、NECが保有する新会社の株式全てをNDKに譲渡することを計画しております。

このたびの合意は、IT市場をはじめ、水晶関連デバイスが必要とされるあらゆる市場において世界的な競争力と国内外への営業・販売力を有するNDKのSAWデバイス事業の拡大方針と、SAWデバイスの優れた技術を保有し同事業の外部との提携を視野にいれ事業再編を計画していたNECの方針が一致したものです。

これにより、NDK既存のSAW他のデバイスとNECの中空モールドパッケージ技術を採用したSAWフィルタとを組み合わせることにより、ユーザにより付加価値の高い、幅の広いデバイスソリューションの提供が可能になるだけでなく、モジュール化も含めた新デバイスの提案も今後積極的に行えるというシナジー効果を期待できます。また、NDKの国内外での営業販売力とNECのSAWデバイスの技術力とを統合することにより、高性能なSAWデバイスをより多くのユーザに提供できます。

SAWフィルタ(Surface Acoustic Wave Filter:弾性表面波フィルタ)とは、携帯電話やその他の通信機器等が、空間中の多種の電波の中から自分宛の必要な信号だけを取り出すデバイスです。
近年、携帯電話は世界的に普及が進んでおり、今後もモバイルインターネットの進展によりその需要は拡大すると予想されます。SAWフィルタは小型、軽量で量産が容易などの特長があり、NDKが世界市場でトップの実績を有する水晶デバイス(*注)と並ぶ携帯電話分野のキーデバイスです。

NECは、SAWフィルタのさらなる小型化、軽量化が強く望まれている中、平成12年に、従来のセラミックに代わりモールドパッケージを用いたSAWフィルタ技術を確立、世界で初めて商品化して以来、同ビジネスにおいて急激にシェアを伸ばし、事業を大幅に拡大しております。モールドパッケージSAWフィルタは、世界最小・最軽量を実現でき、また半導体と同じ生産ラインで製造が可能なため、安定供給と生産リードタイムの短縮も可能で、増産等生産量の調整が容易になります。

NDKグループは、世界的な規模で伸展する移動体通信やコンピューターを中心とするIT関連市場に対応する新製品の開発に積極的に取り組んでおります。NECは、NECグループの企業価値最大化を目標に事業構造改革を推進しております。

以上

(*注)水晶デバイスとは、水晶振動子、水晶発振器、水晶フィルタ等を示す。


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