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プレスリリース



「ベンジャミンフランクリンメダル」の受賞について

2002年01月29日

日本電気株式会社
名城大学
科学技術振興事業団
産業技術総合研究所
飯島澄男博士 カーボンナノチューブ
「飯島澄男博士」 「カーボンナノチューブ」

飯島澄男博士(NEC特別主席研究員、名城大学教授、科学技術振興事業団国際共同研究事業代表研究者、産業技術総合研究所新炭素系材料開発研究センター長)は、米国のフランクリン協会(The Franklin Institute, 米国フィラデルフィア州)より、2002年 の「ベンジャミンフランクリンメダル 物理学賞」(2002 Benjamin Franklin Medal in Physics)を受賞することになりました。

このたびの受賞は、「多層および単層カーボンナノチューブ(注1)の発見、およびその原子構造とらせん状態の解明、これによるナノスケール科学と電子工学における凝縮物質と物質科学の急速な進展への著しい貢献」によるものです。

授賞式は2002年4月25日に、フィラデルフィアにあるベンジャミンフランクリン記念ナショナル記念ドームで行われます。また、同時に受賞記念国際シンポジウムが開催されます。

「ベンジャミンフランクリンメダル」は、毎年、生命科学、工学、地球科学、化学、物理学、計算機・認知科学の6部門において、世界の優れた科学者、技術者を称えるもので、1824年から、同協会がフランクリンの遺産を元に授与しています。
フランクリン協会は1824年、凧を用いた雷の放電実験で有名なベンジャミン・フランクリンを記念して米国フィラデルフィア市に創設された非営利団体で、科学・技術の啓蒙・普及を目的として活発な活動を推進しています。

「ベンジャミンフランクリンメダル」は、1998年にそれまでの数々の「フランクリン協会賞」を統合、整理したものです。「フランクリン協会賞」の過去の受賞者には、古くは、マックス・プランク、アルバート・アインシュタイン、エドウィン・ハッブル、エンリコ・フェルミ、ジョン・バーディーン、ウォルター・ブラッテンが、最近では、エリック・コーネル、ウォルフガング・ケッタール、カール・ヴイーマン、ロバート・ラフリン、ホルストなどが挙げられます。
また、「ベンジャミンフランクリンメダル 物理学賞」受賞者には、シュトーマー、ダニエル・ツイ、ウィリアム・フィリップス、ビィーマン、セルゲ・ハロッケ、ハーバー・ウォルターなど、「ノーベル物理学賞」受賞者も多数名を連ねており、本賞は世界の物理学賞のなかでも特に権威の高いものとされています。日本の「フランクリン協会賞」受賞者には、外村彰氏(1999年「ベンジャミンフランクリンメダル 物理学賞」)、それ以前の江崎玲於奈氏(1961年)、有馬朗人氏(1990年)、の3名がいます。

なお、飯島博士は、2001年「欧州物理学賞」(注2)と、2002年米物理学会「ジェームス C. マックグラディ新材料賞」(注3)の受賞も決定しております。これらの授賞式も、2002年の3月から4月にかけて、それぞれ英国ブライトンと米国インディアナポリスで執り行われる予定です。

われわれ4団体はこれらの栄誉を励みとして、今後も、未来技術の種を創出する基礎研究成果の充実および、それらによる新技術領域の開拓を通じて人類への貢献に努めてまいります。

飯島澄男博士の主な業績と略歴については別紙をご参照ください。

以上



(注1) カーボンナノチューブ:
1991年にNEC筑波研究所の飯島澄男主席研究員(当時)によって発見された超微細な材料。同じく炭素原子からなる黒鉛、ダイヤモンド(3次元構造)、グラファイト(2次元構造)、カーボン60(C60:0次元構造)に続く炭素の第4の形態。
グラファイトシートが直径数ナノ(10億分の1)メートルに丸まった極細チューブ状構造を有しており、単層・多層、その太さ、丸まり方(らせん状態)、端の形状などにより、その電気的、機械的、化学的特性などに多様性がある。その特性から、電気特性としては金属的、半導体的な制御が可能であり、機械的には軽量で、強度が高く、柔軟性にも優れ、化学的には分子修飾やガス吸着などに優れた性質が見られる。そのため、この超微細円筒グラファイト材料はナノテクノロジーを支える中心的材料として注目されている。
応用としては特に、フラットパネルディスプレイやプローブ用探針などのための電子の電界放出素子、電池用の電極、触媒関連材料、トランジスタなどのエレクトロニクス素子、ガス吸蔵などのエネルギー関連技術、などが注目されており、世界中で近年急速にその研究、応用技術開発が進んでいる。
(注2) 「欧州物理学賞」(Agilent Technologies Europhysics Prize)
受賞理由は「多層および単層カーボンナノチューブの発見とその機械的、電気的性質の先駆的研究」。キース・デッカー(デルフト大学)、トーマス・エブソン(ルイ・パスツール大学)、ポール・L・マクユーエン(カリフォルニア大学バークレー校)の3名との共同受賞。
(注3) 米物理学会「ジェームス C. マックグラディ新材料賞」
(James C. McGroddy Prize)
受賞理由は「単層カーボンナノチューブの発見とその研究」。ドナルド・S・ベチューン(IBM)との共同受賞。


<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC:お客様窓口
NEC ラボラトリーズ 研究企画部

電 話 044-856-2054(直)
E-mail koho@cl.nec.co.jp
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