NEC NECのスローガン NEC
検索  キーワード検索の文字入力 検索範囲の選択 by Google
ホーム ニュース 会社案内 商品 ソリューション ダウンロード サイトマップ
現在のページの位置: ホーム > プレスリリース > 記事

プレスリリース



in silico創薬による共同研究開始
〜in silico創薬システムの構築と新規抗がん剤の探索に着手〜

2002年07月15日

日本電気株式会社
日本化薬株式会社

NEC(社長:西垣浩司、所在地:東京都港区)と日本化薬(社長:中村輝夫、所在地:東京都千代田区)は、創薬のターゲットたんぱく質と医薬品候補物質である化合物との立体構造をベースとした、コンピュータシミュレーションによる創薬「in silico(イン・シリコ)創薬」システム(注1)を構築し、新規がん治療薬の探索を共同で実施していくことで、7月10日に合意致しました。

ヒトゲノム解読後、より効果的な医薬品開発に向けた「ゲノム創薬」研究が活発化し、コンピュータシミュレーションなどのITを活用したin silico創薬技術導入による研究の効率化が不可欠となってきております。
従来の抗がん剤は、毒性の強い物質によってがん細胞を死滅させるため、正常な細胞への副作用も大きく、患者への負担軽減が課題となっておりますが、このような「ゲノム創薬」により、がんに特異な生体分子(標的たんぱく質)にのみ作用する医薬品候補物質を選択・設計することが可能となり、効率が高くかつ副作用の少ない新規がん治療薬を実現できるものと期待されています。

今般の共同研究は、このような新規がん治療薬の探索を目的とし、NECのシミュレーション技術をベースとしたin silico創薬システムの構築と、日本化薬の抗がん剤創薬技術に基づく実際の新規がん治療薬の探索を共同で行おうというものであります。具体的には、以下のような協力により、多数の候補物質の中から、有効と思われる物質(化合物)の選択を効率よく実施することを目指しております。

  • NECが独自に開発したシミュレーション技術をベースに、日本化薬の抗がん剤創薬技術に基づき、in silico創薬システムを共同で開発する。

  • 日本化薬が、次世代抗がん剤のターゲットとする標的たんぱく質情報に基づき、NECと日本化薬がin silico創薬システムを用いて候補化合物の選択(スクリーニング)を行う。

  • 日本化薬が、標的たんぱく質に対する実験系を構築し、選択された化合物の結合実験を行い、評価する。

ヒトゲノム解読後、分子レベルでの生体メカニズム・疾患メカニズムの解明が加速され、それに伴い、疾患に特異な生体分子(標的たんぱく質)に対して選択的に作用することによって疾患への効果が高く、副作用の少ない薬剤を、分子生物学的知見に基づいて設計・開発する「ゲノム創薬」への期待が高まっております。
一方、コンピュータシミュレーション技術の発展により、たんぱく質と化合物の相互作用を、それらの立体構造に基づいてコンピュータシミュレーションにより高速に予測するin silico(コンピュータシミュレーションによる)創薬への期待も高まっております。
しかし、従来のコンピュータシミュレーション技術では、計算精度が低いか、あるいは計算時間がかかりすぎ、実験を代替したり、あるいは実験を補助する十分な効果が必ずしも得られていないという問題がありました。

NECでは従来から、たんぱく質と化合物の相互作用に関する高精度かつ高速なシミュレーション技術の研究・開発を行っており、それを用いることによって実用的なin silico創薬システムが実現できると考えております。
一方、日本化薬では、世界有数のラインナップを誇る抗がん剤を中心とした医薬品開発の実績があり、抗がん剤については、更にがん細胞に選択的で効果的な薬剤の開発を目指しております。

NECでは今回の共同研究により、in silico創薬システムの有用性の実証を行い、今後、同技術を創薬支援事業のコア技術として活用していく予定であります。
日本化薬は、本共同研究により、実際の抗がん剤開発を加速すると共に、今回実現されるin silico創薬システムを、今後の創薬研究のためのIT基盤として位置付け、自社の創薬研究・開発の高度化に活用する予定であります。

以上


(注1) in silico創薬システム:
コンピューターを用いて、たんぱく質など高分子の立体的形状に基づいて、多数の薬剤候補化合物について、そのたんぱく質のどの部分にどのように結合しうるのか(ドッキング予測)、またその結合の強さがどの程度であるのか(アフィニティ予測)、を予測することによって、従来のin vivo(生体を用いた研究)、in vitro(試験管内の研究)の補助として、効率的な創薬支援をするシステム。

<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC ラボラトリーズ 研究企画部
企画戦略グループ

電話: 044-856-2054(直)
E-mail: koho@cl.nec.co.jp

日本化薬 医薬事業本部企画室 倉持

電話: 03-3598-5888(直)
本文ここまで
ページトップに戻る
プレスリリーストップに戻る
Copyright© NEC Corporation 1994-2002