NEC NECのスローガン NEC
検索  キーワード検索の文字入力 検索範囲の選択 by Google
ホーム ニュース 会社案内 商品 ソリューション ダウンロード サイトマップ
現在のページの位置: ホーム > プレスリリース > 記事

プレスリリース



世界初の電流ドライバ一体型有機ELディスプレイを開発

2002年10月04日

日本電気株式会社
「26万色表示対応電流ドライバを集積化したシステムオングラス有機ELディスプレイの表示例」
「26万色表示対応電流ドライバを集積化した
システムオングラス有機ELディスプレイの表示例」

NECはこのたび、26万色表示対応電流ドライバをガラス基板上に集積した次世代携帯電話用システム・オン・グラス有機EL(Electro Luminescent)ディスプレイの開発に世界で初めて成功いたしました。

このたび開発した表示サイズ2型、画素数176(水平)×184(垂直)の有機ELディスプレイの特長は以下の通りであります。

(1) 6ビットデジタル信号を64階調電流信号に変換する高精度電圧・電流変換回路を、ガラス基板上に集積化する技術を開発し、デジタル画像信号入力で動作する電流ドライバの内蔵化に成功。

(2) カレント・コピア(注)と呼ばれる電流記憶方式を利用した高精度電流バッファ回路と、基準電流源回路を開発し、薄膜トランジスタ(TFT)ではこれまで実現困難であった26万色精度の電流出力を達成。

(3) 電流書き込みに対応した独自のプリチャージ回路技術の開発により、画素回路に対し微小電流を高速にプログラムすることが可能となり、なめらかな階調表現を実現。


これらの技術の開発により、従来必要であった外付けの電流ドライバICが不要となり、小型・高信頼性実装、低コストな有機ELディスプレイモジュールの提供が可能となります。また、ディスプレイのガラス基板に6ビットデジタル画像信号を直接入力することで、26万色の高画質表示が得られるようになるため、携帯電話システムとディスプレイとのインタフェースを、従来よりもシンプルな構成にすることが可能となります。
今回、有機EL素子作製につきましては、三星SDIとNECの合弁会社SNMD(Samsung NEC Mobile Display Co., Ltd.)と協力いたしました。

近年、ブロードバンド化の飛躍的な進展とともに、インターネットアクセス、デジタルカメラなど、携帯電話の用途が広がっており、携帯電話用ディスプレイは多色化、高精細化、大型化が求められております。ドライバLSI機能とディスプレイ機能をガラス基板上に一体形成できるシステムオングラス技術は、携帯電話用の狭額縁ディスプレイを実現可能にするものであります。また、有機ELディスプレイは、薄型、高速応答、高コントラスト、良好な色再現性、といった特長を有しており、携帯電話用を中心に研究開発が活発に行われております。しかしながら、有機ELディスプレイを駆動するために必要な電流ドライバをディスプレイ(ガラス)基板上に集積した場合、TFTの性能ばらつきが大きく、26万色表示に対応した電流出力精度を得ることができなかったため、システムオングラス技術のフルカラー有機ELへの採用は困難である、とされておりました。

NECでは、このたびの有機ELディスプレイ用システムオングラス技術が携帯電話用ディスプレイの進展に大きく貢献すると考え、今後も積極的な研究開発活動を展開していく予定であります。

なお、NECでは今回の成果を、10月1日から4日まで、フランスのニースで開催されるディスプレイの国際学会「Eurodisplay 2002」において、4日に発表いたします。

以上


(注) カレント・コピア
    電流を出力するトランジスタ自身に、出力したい電流を直接流した後、その時に記憶されたゲート・ソース間電圧に基いて、電流を出力する回路。

<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NECラボラトリーズ 研究企画部 企画戦略グループ

(044)856−2054(直通)
e-mail: koho@cl.nec.co.jp

本文ここまで
ページトップに戻る
プレスリリーストップに戻る
Copyright© NEC Corporation 1994-2002