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「Compact Autoloader」 |
NECはこのたび、最新のテープ標準規格であるLTO Ultrium 2(ウルトリウム ツー:注1)に対応のテープドライブを搭載した磁気テープバックアップ装置「Compact Autoloader(LTO2)」(コンパクト・オートローダ エルテーオー ツー)を製品化し、本日からOEM向けの販売活動を開始いたしました。
「Compact Autoloader(LTO2)」は、同等クラスの磁気テープバックアップ装置では国産初のLTO Ultrium 2テープドライブ搭載装置であります。
現行の磁気テープバックアップ装置「Compact Autoloader」は、LTO Ultriumの第一世代であるLTO Ultrium 1やDLT(ディーエルティー:注2)8000およびSDLT(エス ディーエルティー:注3)220/320テープドライブを搭載したモデルがあり、NECの各種サーバ接続用およびOEM向けとして、多数の販売実績を有しております。
新製品の主な特長は次の通りであります。
- データバックアップ業務の高速化/効率化と低コスト化を実現
高さ4U(178mm)で標準ラックに2台並列実装が可能なコンパクトな筐体に、第二世代のLTO Ultrium 2テープドライブを搭載したことにより、最大2テラバイトの大記憶容量(注4)と35Mバイト/秒の高データ転送能力(注4)を有し、バックアップ業務の高速化と効率化を実現している。
またコストパフォーマンスにおいては、LTO Ultrium 1搭載モデルと比べ最大95%向上している。
- LTO Ultrium 2使用環境への容易な移行
LTO Ultrium 2テープドライブは従来のLTO Ultrium 1 データカートリッジの読み書きが可能であり、既存のLTO Ultrium 1 およびLTO Ultrium 2 データカートリッジの混在が可能なため、資産を有効に活用したスムーズなデータ移行を実現している。
- ほこりの多い使用環境に対応
新たに装備した防塵フィルタを介して装置内に冷却用空気を取り込むことにより、ほこりの多い使用環境においてもデータの読み書きエラー発生を抑止できることにより、高い信頼性の維持が可能になっている。
新製品の販売希望価格はサンプル価格210万円であり、出荷開始時期は平成15年7月31日を予定しております。
近年、ブロードバンド・インターネットの普及による画像コンテンツ等の増加により、企業内に蓄積されるデータ量は確実に増大しております。これらの重要なデータを安全に保管および管理するためのバックアップ業務において、データ増に対応した運用の効率化と高速化を実現したいというニーズが高まっております。
このたびの新製品は、このような市場のニーズに応えたものであります。
なお、平成15年7月9日から11日に東京ビッグサイトで開催されるデータストレージEXPOに、新製品「Compact Autoloader(LTO2)」を出展いたします。
新製品の仕様は、別紙をご参照下さい。
<備考>価格には、消費税を含んでおりません。
(注1) |
LTO(Linear Tape-Open)のUltrium 1およびUltrium 2フォーマットはIBM Corporation、Hewlett-Packard Company、Certance(旧社名:Seagate Removable Storage Solutions)の3社が共同開発したオープンストレージフォーマットで、それぞれ100GB/巻および200GB/巻(非圧縮時)のデータ記憶容量を持つ。LTO、Linear Tape-Open、Ultriumは、IBM Corporation、Hewlett-Packard Company、Certanceの登録商標。 |
(注2) |
DLTはQuantum Corporationが開発したオープンストレージフォーマットで、DLT8000は40GB/巻(非圧縮時)のデータ記憶容量を持つ磁気テープ装置。DLTはQuantum Corporationの登録商標。 |
(注3) |
SDLTはQuantum Corporationが開発したオープンストレージフォーマットで、SDLT220およびSDLT320はそれぞれ110GB/巻および160GB/巻(非圧縮時)のデータ記憶容量を持つ磁気テープ装置。SDLTはQuantum Corporationの登録商標。 |
(注4) |
LTO Ultrium 2 データカートリッジを使用し、非圧縮の場合。 |