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「カラーマルチライタ9700C」 |
NECは、標準価格で30万円を切り、印刷の速度と画質を向上したA3対応カラーレーザプリンタ「カラーマルチライタ9700C」(標準価格:298,000円)を商品化し、本日より販売活動を開始いたしました。
新商品は、新開発エンジンの搭載により最高24頁/分の高速カラー出力が可能なほか、重合法トナー「EAトナー」(注1)の採用などにより高画質なカラー出力を実現したものであります。
また本日より、A4対応の「カラーマルチライタ7500C」の標準価格を5万円値下げし、248,000円に改定いたします。
新商品の主な特長は以下の通りであります。
- 印刷に関わる速度を向上
用紙の搬送経路を短縮した新開発エンジン(注2)、および64ビットRISC CPU搭載の新開発プリントコントローラの採用により、最大24頁/分、両面印刷時(注3)も最大20頁/分の高速カラー印刷を実現。実印刷速度も従来比で68%の高速化(注4)を実現。
また、ファーストプリント時間も12.5秒以下と従来機比約40%短縮。(注5)
さらに、新開発のトナー定着器(注6)の採用により、ウォームアップ時間(注7)も従来機に比べ80%短縮した30秒以下を実現し、電源投入後短時間での印刷が可能。
- カラー高画質を実現
化学的製法によりトナーの形状を球形化・均一化し、平均径を約6.5μm(注8)に小径化した「EAトナー」(注1)を新たに採用することにより、散らばりを抑えた精密な画像を実現。
また、普通紙に比べ用紙表面の凸凹の大きい再生紙(注9)に対しても、トナーの球形化・均一化により電気抵抗の影響を受けにくいため、トナーの転写ムラを抑えた普通紙同様の高画質出力が可能。
さらに、印刷モードを標準、高画質、高精細と3モード用意しており、高画質モードでは9600dpi相当×600dpi(注10)の出力、高精細モードでは1200×1200dpi出力(注11)で、用途や好みに合わせた高画質出力を実現するとともに、オイルレス定着に対応しテカリを抑えた自然な画質の再現が可能。
- TCO削減に貢献
プリンタ本体の価格低減に加え、トナーの低価格化も実現し、A4用紙1頁当たりのトナーのランニングコスト(注12)をカラー印刷時約12.0円と低減。装置寿命も150万頁と従来機比50%長寿命化し、TCO削減に貢献。
- 用紙対応力の強化
再生紙(注7)に加え、厚紙や長尺紙(注13)へも印刷可能。また、全ての給紙口からの不定形用紙給紙に対応(注14)。
- 通信インタフェースの強化
高速イーサネット100BASE-TX対応(TCP/IP)、Hi-Speedモード対応のUSB2.0インタフェースを標準搭載。プリンタ本体に内蔵可能な無線LAN(注15)対応可能で、自由なオフィスレイアウトが可能。
- 環境への配慮
動作時平均と節電モード時消費電力を従来機からそれぞれ約33%、80%削減し400W以下、12W以下を実現。また、環境に配慮した商品に認定される「エコマーク」を取得し、環境負荷低減に役立つ「グリーン購入法」の判断基準および配慮事項に適合。「EAトナー」の採用によりトナー製造過程でのエネルギ消費も低減(注16)。
新商品の標準価格、出荷開始時期および今後1年間の販売目標台数は1万5千台であります。
商品名 |
本体標準価格 |
出荷開始時期 |
カラーマルチライタ9700C |
298,000円 |
8月21日 |
カラーレーザプリンタは、不況下でも着実に市場成長を続けている数少ない商材で、中でも高速機が年々割合を増加させております。今回の新商品は市場動向に合わせ高速性を重視しつつ、カラーレーザプリンタ導入済みユーザからの要望の高い「トナーコストの低減」「カラー印刷の高速化」「ウォームアップ時間の短縮」を実現いたしました。
NECでは引き続きお客様の声を尊重した商品提供に努めていく所存であります。
新商品の仕様概要および関連商品については、別紙をご参照ください。
■本文中の注釈
* |
文中の標準価格に消費税、搬入、設置、調整料金は含まれておりません |
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文中の最高印刷速度はいずれもA4判用紙横、同一頁複写印刷時です |
(注1) |
EAはEmulsion Aggregationの略。従来のトナーの物理的製法である「粉砕法」とは異なり、化学的製法である「乳化重合凝集法」により、「ワックス」「顔料」「乳化重合樹脂」を化学反応させ生成するため、トナーの粒の形状を精緻で均一化することが可能であり、画質の向上を実現。 |
(注2) |
中間転写体を使用したタンデムエンジンを採用 |
(注3) |
オプション対応 |
(注4) |
当社測定による新商品と従来機「9400C」との比較評価でJEITAプリンタ用標準テストパターンJ9.doc(Microsoft(R) Word Version 2002)、J10.xls(Microsoft(R) Excel Version 2002)、J11.ppt (Microsoft(R) Power Point(R) Version 2002)、J12.pdf(Adobe(R) Acrobat(R) Reader(R) 5.1)による評価結果
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Microsoft, PowerPointは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標、その他すべてのブランド名および製品名は個々の所有者の登録商標もしくは商標 |
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(注5) |
ファーストプリント時間はパソコンからの印刷指示から1頁目を出力し終わるまでの時間で、従来機「9400C」は20秒以下 |
(注6) |
従来機に比べ、ベルトによる定着面積の拡大により定着器の小熱容量化を実現 |
(注7) |
ウォームアップ時間は電源投入から印刷可能な状態になるまでの時間もしくは節電モードからの復帰時間 |
(注8) |
従来機「9400C」のトナー平均径は約10μm |
(注9) |
レーザプリンタ用再生紙 |
(注10) |
多値制御により主走査方向9600dpi相当 |
(注11) |
エンジン出力解像度で1200×1200dpiに対応、減速せず最高速度での出力が可能 |
(注12) |
A4画像面積比5%連続印刷時、各色とも大容量トナーカートリッジ使用時で用紙コスト・電気代は含まず |
(注13) |
厚紙は厚さ216g/m2まで、長尺紙は最大304.8×1200mmまでの長尺紙に対応 |
(注14) |
従来機「9400C」は手差しトレーからのみの対応 |
(注15) |
IEEE802.11b規格準拠の無線LAN |
(注16) |
従来機の粉砕法によるトナー生成に比べ、化学的製法によるため粉砕エネルギを必要とせず生成過程でのエネルギ消費を低減 |