NECはこのたび、SAN(Storage Area Network)対応ディスクアレイ「iStorage(アイストレージ) S および Aシリーズ」を用いたシステムにおいて、災害時に遠隔サイトへの迅速な運用切り替えを実現する災害対策(ディザスタ・リカバリ)向けソフト製品を開発し、本日から販売活動を開始いたしました。特にUNIXサーバ「NXシリーズ」(注1)向けには、ストレージの遠隔レプリケーション機能とクラスタ制御の連動による高速な災害対策機能を実現し、企業の基幹業務を支える高信頼性のシステムを提供いたします。
新製品は、HP社(注2)との技術協力により共同開発し、遠隔地間でのクラスタシステムを実現するUNIXサーバ向けソフト「SystemGlobe RemoteCluster with MC/Service Guard」と、ストレージデータのレプリケーション(複製)ソフト「SystemGlobe RemoteDataReplication/DisasterRecovery」、「WebSAM Storage ReplicationControl /DisasterRecovery」、および汎用コンピュータ「ACOS-4」に対応した「Replication Control/DisasterRecovery」の4製品です。
このたびの新製品は、NECの「VALUMO(バルモ)」テクノロジーを適用したものであり、特長は以下のとおりです。
- 迅速な遠隔サイト切り替えを実現するクラスタ制御
遠隔地間クラスタ制御ソフト「SystemGlobe RemoteCluster with MC/Service Guard」(注3)は、遠隔地(例えば東京と大阪など)に分散して設置されているシステムにおいて、iStorageシリーズの遠隔レプリケーション機能を用いて、災害発生時に遠隔サイトでの災害発生直前の状態への業務復元を分単位の短時間で実現する。本機能により、災害対策で重要な要素である(1)どれだけ早く業務を再開するか、(2)どれだけシステム停止時点に近い状態に戻すか、という2つの観点で、従来機能では実現できなかった高いレベルのシステムを構築できる。
なお、本製品はHP社の技術協力によりNECが開発したものである。
- 遠隔データレプリケーションの機能強化
災害対策機能をもつシステムを実現するため、iStorage Sおよび Aシリーズの遠隔レプリケーション機能を強化し「SystemGlobe RemoteData Replication /DisasterRecovery」、および「WebSAM Storage ReplicationControl/Disaster Recovery」として提供する。これは、「よりシステム停止時点に近い状態に戻す」機能を強化したもので、メインサイトのデータベースやログへの更新順序を保持しながら、メインサイトの業務性能への影響が少ない非同期データ転送を行い、かつ、転送されたデータどうしの整合性を保証している。
- 汎用コンピュータ「ACOS-4」における災害対策基盤機能の提供
ACOS-4システムにおいて高度な災害対策システムを構築するための基盤機能として、「SystemGlobe RemoteDataReplication/DisasterRecovery」をACOS-4システム上から利用できるようにする新製品「ReplicationControl /Disaster Recovery」を提供する。
これによりACOS-4システムにおいても、本機能と、従来から提供されている高可用性機能とを組合わせることで、よりデータ継続性の高い災害対策システムの構築が可能となる。
新製品の標準価格ならびに出荷時期は次の通りであります。
| 製品名 (NXシリーズ向け) |
標準価格 |
出荷開始時期 |
| SystemGlobe RemoteCluster with MC/ServeceGuard |
600万円 |
12月末日 |
| 製品名 |
標準価格 |
出荷開始時期 |
| SystemGlobe RemoteDataReplication/DisasterRecovery |
150万円〜 |
12月末日 |
| WebSAM Storage ReplicationControl/DisasterRecovery |
100万円〜 |
12月末日 |
| 製品名 (ACOS-4向け) |
月払使用料 |
出荷開始時期 |
| ReplicationControl/DisasterRecovery |
20千円〜 |
2004年3月末日 |
近年、インターネットの急速な普及やIT導入の進展などにより、企業の事業インフラシステム、あるいは金融や通信などの社会的、公共的インフラシステムが、次々とOMCS(オープンミッションクリティカルシステム)化されております。これに伴い、堅固なBC(Business Continuity)、迅速なDR(Disaster Recovery)が望まれております。また基幹業務については、従来の汎用コンピュータで多数運用されていることも周知の通りであります。
今回NECでは、こうしたニーズに応えるため、ディスクアレイ「iStorageシリーズ」とUNIXサーバ「NXシリーズ」で構築されるOMCSにおいて遠隔地クラスタ制御を実現するソフトウェア製品を製品化すると共に、汎用コンピュータACOS-4を含めて遠隔データレプリケーション機能を強化し、災害対策機能を拡充いたしました。今後ともプラットフォームテクノロジー「VALUMO」に基づいたOMCSを支える製品の強化を図ってまいります。
なお、NECではこのたびの新商品を本年12月3日から5日まで東京ビッグサイトにて開催する「iExpo2003」に出展いたします。
<備考>価格に消費税は含まれておりません。
| (注1) |
UNIXは、The Open Groupの登録商標。対象モデルはNECのUNIXサーバ「NX7000シリーズ」。 |
| (注2) |
Hewlett-Packard Company(本社:カリフォルニア州パロアルト、会長兼CEO:Carly S. Fiorina)。 |
| (注3) |
HP社からNECが導入販売しているクラスタ制御ミドルウェアである「MC/ServiceGuard」と連携し動作する。 |