NEC NECのスローガン NEC
検索  キーワード検索の文字入力 検索範囲の選択 by Google
ホーム ニュース 会社概要 商品 ソリューション ダウンロード サイトマップ
現在のページの位置: ホーム > プレスリリース > 記事

プレスリリース



世界最高の照合精度を実現した3次元顔照合アルゴリズムを開発

2004年03月22日

日本電気株式会社          

NECはこのたび、顔の立体的データを元に本人であることを照合する3次元顔照合において、世界最高性能の顔照合アルゴリズムの開発に成功しました。

このたび開発した3次元顔照合アルゴリズムは、3次元顔データから任意の姿勢・照明変動を効率的に記述することが可能なGIB記述子(注1)を生成し、登録データとして利用することによって実用場面で現れるような様々な条件で高い精度を達成しており、その特長は、以下の通りです。

(1) 目や鼻、口、頬などの部位の、顔照合精度における重要度を汎的顔重み付けマップとして開発(注2)、更に比較のためGIB記述子から生成した画像の鮮明度により類似度を再計算する照合アルゴリズムを新たに開発し、照合精度を当社従来比約24倍に向上(注3)。
(2) 顔画像と3次元顔モデルを比較する際に、顔の姿勢の差異を高速に計算するIOF法(注4)により、照合速度を当社従来比約3倍に高速化。

このたびの開発により、1,000名の登録3次元顔データの中から、顔の姿勢や照明環境が大幅に変動する厳しい条件下でも本人を照合できる確率が96.5%(注5)という世界最高の照合精度を実現しました。

テロなどへの社会不安が強まる中、世界的にバイオメトリクスによる人物照合技術への注目が集まっています。現在、指紋認証と並んで有力な認証方法として研究が進められている顔照合は、事前に2次元の顔画像データを登録し、そのデータとカメラに写った2次元画像とを照合する手法が主流となっています。しかし、2次元画像による顔照合は、カメラに写る顔の姿勢や照明条件などが登録画像から外れることで大きく照合精度を落としてしまうという問題点があります。そのため、姿勢や照明の変化によらず、高い照合精度を実現できる技術の開発が求められていました。

NECではかねてから、これらの問題を解決するため、3次元の顔データを登録し、顔の姿勢や照明条件などを内部的にシミュレートすることで横顔や逆光でも照合できる3次元照合技術の研究開発を進めており、このたび3次元顔照合アルゴリズムの開発に成功しました。

NECでは、今回の3次元顔照合アルゴリズムの開発が、屋外を含めた多様な実環境でも使用可能な顔照合システムの実現を加速するものと考え、今後、表情の変動やサングラスなどにも対応可能な、実利用環境により合致したアルゴリズムの開発を進めていく計画です。

なお、今回の成果は、3月18日から24日までドイツ・ハノーバーにて開催されるCeBIT2004においてデモ展示を、また3月22日から25日まで、東京工業大学で開催される「電子情報通信学会総合大会」において、25日に技術発表を致します。

以上


(注1) GIBとは、測地照明基底(Geodesic Illumination Basis)と名付けた、顔表皮各位置における、照明変動の記述子です。
(注2) 新開発の汎的顔重み付けマップに基づき、顔の各部位の重要性に応じて重み付けし、本人らしさを計算する手法(wGIB法)です。
(注3) 平成13年時点にて達成した42名での一位照合率96.1%(1/42への絞り込み)から、本発表では1,000名での一位照合率96.5%(1/1,000への絞り込み)と、絞り込み性能を約24倍向上しました。
(注4) IOF法とは、仮想オプティカルフロー(Ideal Optical Flow)と名付けた、画像と3次元モデルとの間における移動量を推定する手法です。
(注5) 性能の実証は当社にて収集した1,000名の人物から構成されるデータベースを利用しました。1,000名登録3次元顔データに対し、正面から大幅にずれた姿勢(最大約90度)や、大きく偏った照明などを含む多様な顔画像計72,000枚(一人あたり72枚)により照合実験を行い、正しく本人が一位となる確率、96.5%を得ました。

<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC 研究企画部 企画戦略グループ

電話: (044)431-7697(直通)

WEBからのお問い合わせ
https://www.nec.co.jp/r_and_d/ja/cl/contact.html

本文ここまで
ページトップに戻る
プレスリリーストップに戻る
Copyright© NEC Corporation 1994-2004