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プレスリリース



リサイクルが可能な形状記憶性バイオプラスチックを開発

2004年05月17日

日本電気株式会社

NECはこのたび、熱と外力によって変形したプラスチックを元の形状に戻すことが可能な形状記憶性と、優れたリサイクル性を有する植物原料のバイオプラスチックを世界で初めて開発いたしました。

このたび開発したバイオプラスチックは、一旦成形した後、熱と外力で変形してもヘアドライヤーなどで実現できる温度で加熱(60℃程度で約30秒間)することにより、簡単に元の形状に戻すことが可能です。また、使用済みのバイオプラスチックを160℃程度の成形温度で加熱すると、分子間の結合部が解離して溶融でき、バイオプラスチックの再利用が可能となります。
これは、代表的なバイオプラスチック素材であるポリ乳酸に高温での解離と冷却時の再結合を繰り返せる熱可逆結合(注1)を持たせることにより実現したものであり、高度な形状記憶性とリサイクル性の両立を初めて可能にしたものです。

なお、5月25日に開催される第53回高分子学会年次大会で発表予定です。

NECでは、資源の有効活用を目指し環境配慮型素材の研究に取り組んでおります。このたびの新素材バイオプラスチックは、薄型化がさらに進む今後のパソコンなど、将来の電子機器への実用化を目指し、更なる研究開発の強化に取り組んで参ります。

以上


(注1) 高温で解離し、冷却時には再結合する結合。
結合時、プラスチックは変形に対して形状の回復が可能な形状記憶性が得られる。また、高温にすると結合部は解離し、プラスチックが溶融状態になるため、再成形ができリサイクルが可能。この結合により、形状記憶性とリサイクル性の両方の特性をもつことが可能となった。

[用語解説]

バイオプラスチック:
植物資源を原料としたプラスチックであり、石油枯渇対策や、地球温暖化の要因とされている炭酸ガスの固定化対策を実現することができる。中でも、トウモロコシ等の発酵で作った乳酸を重合させたポリ乳酸は、カーギルダウ社がバイオプラスチックとして初めて量産化を開始した。
形状記憶性プラスチック:
一度、形状を記憶させると熱や外力を加えて変形させても、加熱等によって元の形状に回復するプラスチック。従来の石油系プラスチックにおいて、形状記憶性は分子間を3次元結合(架橋)させることで得られたが、熱による溶解ができず、リサイクルは不可能であった。また、架橋させない緩やかな結合もあったが、加熱溶融によるリサイクルはできるものの、形状記憶性が不十分であり、両方の特性をもつ例はなかった。

<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC 研究企画部 企画戦略グループ

https://www.nec.co.jp/r_and_d/ja/cl/contact.html

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