NECおよびNECパーソナルプロダクツはこのたび、パソコンにケナフ(注1)の繊維をポリ乳酸(注2)に添加したバイオプラスチックを採用いたしました。
まずは、今年9月8日に発表した個人向けノートPC「LaVie(ラビィ)」の一部機種(注3)に採用し、順次適用機種を拡大してまいります。
このバイオプラスチックは、ケナフ繊維を補強材として植物を原料とするポリ乳酸に添加することで、従来のポリ乳酸を素材といたバイオプラスチックに比べ耐熱性や強度(剛性)を大幅に改善し、このたびパソコンへの採用を実現いたしました。
電子機器などに多用されているプラスチックは、石油を原料として作られていますが、石油は2030年には生産の限界を迎えるといわれています。この資源枯渇と地球温暖化対策として、廃プラスチックの利用を促進するとともに、石油を使用しない植物由来のバイオプラスチックへの移行が注目されていますが、従来開発されてきたバイオプラスチックは、熱変形しやすい、割れやすいなど、電子機器などへの活用には課題がありました。
NECでは、1998年から取り組んでいる環境配慮型商品に対する社内基準「NECエコシンボル」制度に基づく活動を推進し、植物由来のバイオプラスチックを順次他機種に展開し、2010年までにパソコンの筐体に使用するプラスチックの約10%を植物由来のバイオプラスチックに置き換えていく所存であります。
| (注1) |
ケナフ
ケナフは植物中、最高レベルの成長速度を示し(通常植物の3〜9倍)、抜群の炭酸ガス固定化効果を有す(ケナフ1トンにつき空気中のCO2を1.5トン吸収) |
| (注2) |
ポリ乳酸
トウモロコシ等の発酵で作った乳酸を重合させたプラスチック |
| (注3) |
個人向けノートPC「LaVieT」2モデルのメモリースロット(SDメモリカード/メモリスティック/xDピクチャーカード)のダミーカードに使用。
筐体に要求される難燃グレード(注4)を考慮し、難燃性バイオプラスチック(注5)が実用化されるまでは小物部品へ採用。 |
| (注4) |
パソコンの筐体の難燃グレードはUL規格の94V-1以上、装飾的なものは94HB以上 (難燃性低い:94HB<94V-2<94V-1<94V-0<94-5V:難燃性高い) |
| (注5) |
難燃性バイオプラスチック
NECが開発した有害なハロゲンやリンを成分としない難燃剤を使用したバイオプラスチックを2006年までに実用化予定 |