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エリクソン、モトローラ、NEC、ノキア、シーメンスがテレマネジメント・フォーラムの枠組みの下ネットワーク管理のための共通アーキテクチャ推進で協力

2004年10月12日

エリクソン
モトローラ
NEC
ノキア
シーメンス

(10月11日、ロングビーチ、カリフォルニア)―本日、テレマネジメント・ワールド・コンファレンスにて、大手携帯電話ネットワーク機器ベンダー(エリクソン、モトローラ、NEC、ノキアおよびシーメンス)が、テレマネジメント・フォーラム(TMF*注)の枠組みのもとで共同オープンOSS(運用サポートシステム)プロジェクト(Co-operative Open Operation Support System Project: CO-OP)を開始することを発表しました。CO-OPのメンバーは、ネットワーク管理システム(NMS)のアーキテクチャ仕様作成、実験、および検証を共同で行います。CO-OPの最終目的は、携帯電話事業者のネットワーク構築における、マルチベンダのネットワーク機器および管理システムの統合を容易にすることです。

「CO-OPの取り組みは、柔軟なオペレーション、低コスト、そして迅速な市場対応を実現する"リーン・オペレータ(無駄のない効率的な運営を目指す事業者)"構想を携帯電話業界がサポートしていくための重要な一歩です。大手ベンダーが力を合わせてTMFの次世代OSS(NGOSS)フレームワークの非常に有用な実装を推進し、システム・インテグレーション作業における"インテグレーション負担"を軽減するために、オープンな精神で積極的に協力するというのは、とても喜ばしいことです。他のサプライヤ、ソフトウェアベンダー、そして通信事業者もこの取り組みを検討し、支持していただきたいと思います。なお、TMFには、CO-OPの立ち上げに対して、アルカテル、シスコシステムズ、ルーセントテクノロジーズを含む世界中の他の主要通信ベンダーからの興味が寄せられています。」と、TMFの創立者・会長のキース・ウィレッツ氏は話しています。

CO-OPの共同作業は、TMFのプロジェクトのひとつとしてスタートします。主要な分野としては、共通OSS仕様作成、ピア・ツー・ピアの機器管理のための標準化インターフェース、および「アウト・オブ・ボックス」(導入後すぐに使える)機能などであり、また共同で実験と検証を行うことについても合意しています。

このOSSは、より多くの「アウト・オブ・ボックス」機能とわかりやすいインターフェースを備え、相互運用性をあらかじめ試験で実証するため、通信事業者はコスト節減が可能になります。CO-OPが定義されることにより、マルチベンダ環境でのシステムの柔軟性と安定性が向上し、さまざまなベンダーのOSSシステム統合が容易になります。

最初の目標は、実行のベースとして使える相互運用可能なネットワーク管理システムに共通のシステム・アーキテクチャを構築することです。その後、合意に達した標準に基づいて、実験および検証の手順とリファレンス実装(ソフトウェアを実装する際に参考とする雛形)を示します。

この作業に貢献できるベンダーは誰でも、CO-OPに参加できます。またCO-OPは、OSS/J、3GPP、3GPP2、SPLCなど、他の主要な標準化プロジェクトと密に連携していきます。

フィル ホルムズ(SPLCの会長)のコメント
次世代のOSSを市場にもたらすTMFと主要携帯電話ネットワーク機器ベンダーによるCO-OPのイニシアティブを歓迎します。SPLCはボーダフォン、オレンジ、BT、NTT、AT&Tなど有力な通信事業者/バイヤーの集まりであり、CO-OPの活動を支持します。異なる機器を統合する際の問題点を解決し、通信事業者の事業能力を向上させるというCO-OPの目的は非常に歓迎できるものであり、SPLCもCO-OPの成功を応援していきます。
カールーウィルヘルム・シーベルト(ボーダフォンD2)のコメント
CO-OPの活動が、通信事業者がとるべき最良のOSSのフレームワークへの、より結合力が高く合理化されたアプローチを実現する鍵となると信じています。ボーダフォンを含む現状の通信事業者は、その経済状態からみな飛躍的に簡素化されたOSSを求めていました。そして、TMFがそれを推進していることを喜ばしく思います。
エリクソンのOSS製品担当副社長 ジョン・モンゴメリのコメント
このプロジェクトは、ネットワーク機器サプライヤ各社間の協力体制を更に発展させるための大きなステップです。通信事業者にとっても、コストを削減し新しいサービスを迅速に市場導入できるなどのメリットをもたらすことになると期待しています。
モトローラのグローバルテレコム・ソリューション・セクター OSS担当副社長兼General Managerトム・シャーリーのコメント
モトローラは、CO-OPイニシアティブに力を注いでおり、ネットワークオペレーションの複雑性やコストを削減するため、弊社の技術的ノウハウを活用していきます。モトローラは、他の大手OSSサプライヤとともに協力して、通信事業者や、業界の成功を促すこの活動を全力で支援します。
NECネットワークソフトウェア事業本部 国田勉事業部長のコメント
NECは携帯電話分野のトータルソリューションプロバイダであり、特に、世界で最もモバイルインターネット(第三世代やiモードなど)サービスや技術が進んでいる日本において、大規模に商用システムを稼動させている実績があります。このような経験や技術力・ノウハウをもとに、NECはCO-OPの目的達成に貢献していきます。CO-OPの活動により、高度なサービスをタイムリーに実現するための、高性能で事業者にとって扱いやすく、効率的なシステム・インテグレーションが可能なネットワーク管理が実現されることを期待しています。
ノキアのネットワーク事業部ノキア・オペレーション・ソリューションのOSSミドルウェア・ビジネス担当ディレクター ユハ・リピアイネンのコメント
ノキアはこれまで、通信事業者やサービスプロバイダにシステム・インテグレーションの負担がかかっていることを見てきました。今後このようなOSS業界全体のパフォーマンスを上げるための具体的なソリューションを提供するべく、他の主要OSSベンダー各社と協力できることを大変うれしく思っています。
シーメンス・コミュニケーションズのモバイル・ネットワーク事業部プレジデント、OSS担当副社長 クリストフ カーゼリッツのコメント
私たちは、長年通信インフラビジネスで経験し見てきたように、ピア・ツー・ピア統合の実現を、ネットワーク管理に適用させることにより、OSSのインテグレーション負担軽減を提示するソリューションを推進・発展させるという、この重要なステップを強力に支援します。

以上


(*注) TMF:
16年以上にわたり、通信事業者のネットワーク運用・管理に関する技術の標準化を進める世界的な業界団体で、世界60ヶ国の主な通信事業者、通信機器ベンダー、ソフトウェアベンダーなど約400社が参加している。

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