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プレスリリース



3世代互換を実現したHD DVD装置を世界に先駆け開発

2004年12月20日

日本電気株式会社

NECはこのたび、1つの光ヘッドで次世代DVD(HD DVD)と現行DVD、CDの3種類のディスクに対応した互換技術を開発し、デスクトップ型パソコンに搭載可能なハーフハイトサイズ(注1)のドライブ装置を世界で初めて試作しました。

このたび開発した試作装置の主な特長は以下の通りです。

(1) 3波長互換ピックアップの実現
光源に青色LD、赤色LD、赤外LDの3種類のLDを搭載し、特徴である対物レンズ一個のピックアップの形態で、HD DVD、DVD、CDの各ディスク個々に、最適な条件で取り扱うことを可能としました。
基板厚や波長の違いに起因する球面収差を、対物レンズの倍率を変化させることにより補正したこと。波長選択性を有する開口制御素子により、各ディスク規格に応じて対物レンズの開口数(注2)を制御したこと。
により、性能を維持したまま安定動作を実現したものです。
 
(2) 3世代互換可能なシステムLSIの実現
CD、DVDとHD DVDのディスク上の物理フォーマットの違いを、システムLSIの開発により機能互換し装置システム動作を実現しています。
 
(3) デスクトップ型パソコンに搭載可能なハーフハイトサイズの実現
上記3波長互換機能を盛り込み、ドライブ用ピックアップサイズにまでコンパクトに機能集積し完成度を高めています。
上記システムLSIを搭載した回路ボード開発により、現行のDVD/CD互換ドライブなみの寸法にまで集積可能となりました。
 
(4) 互換ドライブでの安定動作の実現
HD DVD側は、波長寄与分以上の高密度/大容量化を実現するため、PRMLを前提とした変復調方式ETMならびに、適応型PRML方式(注3)の適用により分解能低下に伴う振幅マージン劣化を補償し、安定な高密度再生動作を実現しています。
DVDおよびCD側は、現行DVDコンボドライブビジネスで培ったLSI技術、ファームウェア技術をベースとして、現行DVD/CD互換装置機能を存分に発揮し、装置動作を実現しています。

このたび開発したHD DVD、DVD、CDの3世代互換ピックアップ技術ならびにシステムLSI技術、ファームウェア技術の開発により、HD DVDのパソコンへの組み込み、機器の小型化が容易に実現できるようになります。

近年、地上デジタル放送の開始、高精細・大画面ディスプレイの普及などに伴い、高画質映像に触れる機会が増えています。今後、家庭やパソコンにおいても、高精細映像を光ディスクに記録・再生したいというニーズが高まると考えられます。
NECは、高精細映像を長時間記録・再生できる次世代光ディスクの普及のためには、豊富に流通する現行ソフトとの互換機能が極めて重要である、という考えのもとで、東芝と共にDVDフォーラムに光源に青色LDを用いた「HD DVD」規格を提案してきました。「HD DVD」は既に、DVDフォーラムにて、ROM(再生専用)、Rewritable(書換型)が承認されており、R(追記型)についてもVer.0.9(注4)まで承認されています(平成16年11月時点)。NECでは現在、メモリーテック、東芝、三洋電機らとともに、これらの規格の普及のための団体「HD DVDプロモーショングループ」を立ち上げ準備を進め、展示会での共同プロモーションなどの活動を展開しています。

一般に、次世代光ディスクは、記録密度を高めるために従来よりも短い波長である青色LDを光源としており、CDやDVDなど現行ディスクとの互換を実現しようとすると部品点数が増え、装置が大型化するという課題があります。このたびの開発は、これらの課題を克服するもので、一つの光ヘッドでHD DVD、DVD、CDの3種類の波長の光信号を読み取ることで、HD DVD装置の小型化、薄型化に貢献します。

NECではこのたびの技術がHD DVDの普及を大きく推進するものと考え、今後さらに研究を加速し、製品開発を進めていく予定です。

なお、NECでは今回の成果を、2005年1月6日から9日まで、米国ネバダ州のラスベガスで開催される「2005 International Consumer Electronics Show/CES」で展示します。

以上


(注1) ハーフハイトサイズ
デスクトップ型パソコンなどで採用されている業界標準のドライブ寸法 (幅146×高さ41.2mm)である。
(注2) 対物レンズNA(開口数)
レンズの集光光学特性を決める重要な要素で、集光ビーム径は、λ/NA(λはレーザ波長)に比例するため、NAが大きいほど集光ビーム径は絞られることになる。現行DVDの規格の基準ドライブは、NAを0.6としている。
(注3) 適応型PRML方式
PRML(Partial Response Maximum Likelihood)とは、記録再生で発生する再生歪みを修正して目的の波形に変形する波形等化技術と、記録変調符号に基づいて等化波形自身の持つ冗長性を積極的に利用して、データ誤りを含んでいる再生信号から最も確からしいデータ系列を選択する信号処理技術とを組み合わせた技術である。今回は、波形等化に適応型の信号処理を採用し、ディスク特性や光ヘッド特性の経時変化に適応的に追従して安定な再生性能を確保する構成とした。
(注4) Ver.0.9
DVDフォーラム内の最高決議機関であるSC(Steering Committee)において、book発行の正式承認(Ver.1.0)がなされるまでの暫定承認形態であり、技術審議レベルで概ね問題がなければ、Ver.0.9で暫定承認される仕組みである。

<本件に関するお客様からの問い合わせ先>

NEC 研究企画部 企画戦略グループ

https://www.nec.co.jp/r_and_d/ja/cl/contact.html


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