2005年11月21日
日本電気株式会社
NECのインターネットサービス「BIGLOBE」は、迷惑メール対策を強化し、BIGLOBEが送信したメールについて、受信サーバ側でドメイン詐称の有無が判別可能となる「送信ドメイン認証」を11月30日より開始いたします。
昨今の迷惑メールでは、BIGLOBEのメールサーバを経由せずに自営のサーバからメール送信した場合でも、BIGLOBEからの送信のようにドメイン名(注1)(例:@xxx.biglobe.ne.jp)を詐称する手法が一般的になっています。
「送信ドメイン認証」では、メール送信者のメールアドレスのドメイン名と、メールサーバのIPアドレス(注2)をBIGLOBEのDNS(Domain Name System)サーバに公開し、BIGLOBEドメインのメールが、BIGLOBEメールサーバから発信されたものか受信側の他社サーバで判別可能となります。これにより、ドメインを詐称した迷惑メール送信の抑止につながります。
「送信ドメイン認証」の流れは、以下のとおりであります。
(1) | BIGLOBEメールサーバのIPアドレスを、IPアドレスとドメインの対応付けを行うデータベースであるBIGLOBEのDNSサーバに公開 |
(2) | BIGLOBEドメインのメールを受け取った他社のメールサーバは、メール送信元のIPアドレスを、BIGLOBEのDNSサーバに照合 |
(3) | 他社のメール受信サーバは、受信したメールの送信元のIPアドレスとDNSサーバで公開されているIPアドレスを比較して、メールの正当性を検証 |
このたびの対策はメール送信側の対応であり、BIGLOBEでは「送信ドメイン認証」技術に、メールを送信するサーバのIPアドレスを基に認証する方式の一種であるSPF(Sender Policy Framework)を導入したしました。これによりBIGLOBEから送信されたメールについて、ドメイン詐称の有無が判別できる受信サーバにおいて、迷惑メールの選別が可能となります。
尚、BIGLOBEは受信対策としては、2006年4月までに送信ドメインが保証されていないメールを判別する機能を提供する予定であります。これにより、送信ドメイン認証を実施している他社サーバから送信されたメールについて、送信ドメインを詐称した迷惑メールを選別することが可能となります。
現在のメール技術においては、送信元アドレスを詐称することが容易であり、フィルタリングにかかりづらいことから、送信元アドレスを詐称した迷惑メール送信が急増しております。また、存在しないアドレスに対しても大量に迷惑メールが送信されるため、配達不能のエラーが発生し、企業においてはメールサーバがダウンするなど、早急な対策が求められておりました。
BIGLOBEでは、このようなニーズに対応するとともに、JEAG(注3)の参加を通じ新技術の活用による迷惑メール対策をすすめるなど、BIGLOBEの迷惑メール総合対策基盤「SMBA」(注4)の強化を継続推進し迷惑メール撲滅に向けた対策強化を図ってまいります。
以上
NEC BIGLOBEカスタマーサポート
電話: (0120)86-0962
http://support.biglobe.ne.jp/ask.html
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