2007年 7月30日
日本電気株式会社
NECはこのたび、企業ネットワーク領域のグローバル事業強化のため、企業ネットワーク関連ソフトウェアの開発・販売を行なうSphere社(別紙参照)の買収を決定致しました。Sphere社は、IPベースのソフトウエア・コミュニケーション領域で最新技術を保有する米国企業であります。
今回の買収は、昨年4月の欧州におけるNEC Philips Unified Solutions社の設立に続く企業ネットワークのグローバル事業強化施策の一つであり、NECは今後、Sphere社が有するWebアプリケーション技術やSOAP/WSDL(注1)などの標準アプリケーション・インタフェース技術等を活かしたソフトウェアの開発を行ない、ユニファイド・コミュニケーション(注2)を始めとするネットワークの新たな付加価値を創出するソリューションをグローバルに提供してまいります。
またこれとともに、7月17日付けで企業ソリューションビジネスユニット内に「UCソフトウェア開発本部」を設置致しました。同本部は、企業ネットワーク領域におけるグローバルな製品戦略企画部門として、Sphere社、米国のNEC Unified Solutions 社、欧州のNEC Philips Unified Solutions社、NEC Australia社と世界各国に展開するソフトウェア拠点を統括し、グローバルなソリューション整備を進めます。
NECは、企業向けテレフォニーシステム出荷回線数において2年連続の世界第一位のシェア(注3)を有しており、これらの体制強化を通じ本領域におけるソリューションの一層の競争力向上を進めてまいります。
Sphere社の買収ならびにソフトウェア開発の概要は以下の通りであります。
1. | Sphere社の買収 | |
・ | 本年8月末までにNECが、企業ネットワーク領域においてユニファイド・コミュニケーション向けソフトウエア・コミュニケーション技術で高い競争力を有する米国Sphere社の全株式を取得する。 | |
・ | Sphere社に対しNECから技術者を派遣し共同開発体制を整備する。 | |
2. |
ソフトウェアの開発 |
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・ | 今後ユニファイド・コミュニケーションや業務システムとIPテレフォニーとの密接な連携といった企業ネットワークの付加価値実現に必要となる、多様なアプリケーションソフトウェアとの連携性、優れたユーザビリティ実現に向けたソフトウェア開発を行なう。 | |
・ | 具体的には、NECの保有する幅広いIPテレフォニー関連技術に、Sphere社の保有技術である、コミュニケーション向けのWebアプリケーション技術およびSOAP/WSDLなどの標準アプリケーション・インタフェース技術等を融合させる。 | |
・ | 2008年末をめどに、欧米、アジア・大洋州等グローバルに展開する企業ネットワーク向けソリューションでの活用を開始する。 |
日本においていち早くNGNの実証実験が開始されるなどネットワークの進化が進む中、企業ネットワークの領域においては、単なるIPテレフォニーの活用にとどまらず、ユニファイド・コミュニケーションの実現等により場所や時間を選ばないユビキタスオフィス環境を現実のものとしたい、業務システムとIPテレフォニーとの密接な連携を通じ業務効率の一層の効率化をはかりたい、といったニーズが高まっております。
NECは本事業領域において、「UNIVERGEユビキタスワークプレース」という概念のもと、IT・NW融合ソリューションである「UNIVERGE」を継続的に強化し、グローバルに事業を展開してまいります。
以上
NEC 企業ソリューション企画本部
Eメール: red@bbs.jp.nec.com
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