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世界初 大規模光ネットワークに対応した自動経路制御技術を開発
~ネットワーク運用管理を自動化、新しいネットワークサービスの実現へ~

2007年10月23日
日本電気株式会社

NECはこのたび、超高速かつ大容量な光ネットワークの運用を自動化する技術(GMPLS(注1))を利用し、世界で初めて数千台のネットワーク機器で構成される、複数ドメインの大規模ネットワークに対応した、マルチドメイン自動経路制御技術を開発しました。

従来のGMPLS技術では、プロトコル(通信手順)の性能制限から、ネットワーク機器間でやり取りする、ネットワークの利用状況や経路設定の情報伝達が、数十程度の機器で構成される通信事業者の基幹ネットワーク網に限られていました。
このたびの技術では、通信事業者の基幹ネットワーク網だけなく、よりユーザに近いネットワーク網まで含めた大規模な光ネットワークを、数十台程度の機器で構成される複数の中規模なドメインに分けて制御します。複数ドメインに分けることで、制御情報を直接やり取りする機器数を抑えられるため、制御データが低減できます。このような複数ドメインからなるネットワークにおいて、異なるドメインにまたがる最適経路を複数のサーバが連携して計算する技術を今回新たに開発し、世界で初めて大規模光ネットワークでの最適経路の制御、設定の自動化が可能となりました。
本技術の活用により、高精細映像によるTV会議や遠隔医療など、次世代の光ネットワークによる新しいサービスに向けた、通信事業者の効率的な運用・管理を実現します。

なお、本技術の一部には、情報通信研究機構(NICT)の委託研究「λユーティリティ技術の研究開発」(注2)プロジェクトの成果を適用しています。

本技術の主な特長は以下の通りです。

1.ドメイン間経路の最適化を実現
複数ドメイン間の経路計算手法として、BRPC(注3)をベースとして、通過するドメインを自動的に選択する手法、および、要求される品質や性能を達成するためのドメイン間の経路を計算するアルゴリズム(手順)を新規開発。これらを経路計算サーバ(Path Computation Element; PCE)に実装することで、高信頼かつ最適なドメイン間経路の計算が可能。

2.大規模光ネットワークでの最適経路計算を実現
経路計算サーバに、サーバ間で連携して計算するための通信プロトコル(PCEP(注4))を実装。これにより、異なるドメインにある経路計算サーバ間での連携が可能なため、経路計算サーバは各ドメイン内の情報を収集、保持するだけで、数千のネットワーク機器からなる大規模光ネットワークの最適な経路計算を実現。

3.経路計算サーバにOSPF-TE(注5)を実装しネットワーク利用効率化を実現
経路制御に利用するプロトコルOSPF-TEを、経路計算サーバに実装し、最新のネットワーク利用状況の情報収集に利用することで、従来、ネットワーク運用者が手動で行っていたネットワーク情報データベース更新の自動化が可能となり、ネットワーク運用者の設定工数を削減。
また、PCEPのクライアント機能をネットワーク機器にも実装することで、各機器から自動的に経路計算サーバへ経路計算要求の情報を送信できるため、オンデマンドでの経路設定を迅速化。

近年、増加し続けるインターネットトラヒックに対し、基幹ネットワーク網だけでなく、ユーザに近いネットワーク網にまでGMPLSプロトコルの制御領域を拡大し、大容量かつ安定・柔軟なネットワークを実現することが急務となっています。
このたび開発した技術は、同プロトコルの制御領域を拡大し、光ネットワークの安定性、信頼性、柔軟性の向上と運用コスト削減に大きく貢献するものです。
NECは今後、開発した技術を次世代光ネットワーク運用管理システムへ適用することを目指し、試験適用・方式改良を進めてまいります。

なお、NECは本技術の概要を、10月23日から25日までTFTホール (東京都・江東区)で開催される「Nature Photonics Technology Conference」で展示する予定です。

以上

(注1) GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)
IPパケットに固定長のラベルをつけて転送制御するMPLS技術を拡張し、波長、TDM(時分割多重),Ethernetなど様々なパス制御に対応したプロトコル群。
IETF(The Internet Engineering Task Force)等を中心に標準化が進められている。
(注2) 「λユーティリティ技術の研究開発」プロジェクト
高度通信・放送研究開発に関する13テーマの研究開発プロジェクトの一つ。最適品質の経路(パス)設定など、柔軟なネットワーク構築によりユーザがストレスなく超高精細映像をやり取りできるテラビットクラスのLAN環境提供などを目指す。
(注3) BRPC (Backward Recursive PCE-based Computation)
IETFで標準化が進められている、ドメイン間パスの最適経路を計算する手法。
(注4) PCEP (Path Computation Element communication Protocol)
IETFで標準化されている経路計算要求の発行および応答取得のためのサーバ・クライアント型の通信プロトコル。
(注5) OSPF-TE(Open Shortest Path First : Traffic Engineering)
IPネットワークで利用される経路選択プロトコルOSPFを基に、残り帯域やリンク属性情報などの拡張を加えたルーティングプロトコルの一つ。

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC研究企画部 広報グループ
http://www.nec.co.jp/contact/


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