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多様な無線規格に1チップで対応可能な
ソフトウェア無線用のアナログベースバンドLSI技術を開発
~プログラムの変更だけで、特性を自由に可変できるフィルタを実現~

2008年 2月 5日
日本電気株式会社
NECエレクトロニクス株式会社

アナログベースバンドLSI
アナログベースバンドLSI

NECはこのたび、多様な無線通信システムに対応できるソフトウェア無線機(注1)の実現に必要となる、プログラムを変更するだけで周波数特性を自由に変更できるアナログベースバンド(注2)LSI技術を世界で初めて開発しました。
本LSI技術では、従来、複数のアナログ回路を切り替える必要があった特性の可変機能を、高速デジタル信号を用いたプログラムにより一つのフィルタで実現するものです。

このたび開発したLSI技術の主な特長は、以下の通りです。

1. 多種多様な無線規格に対応可能なフィルタを実現
  アナログベースバンドに内蔵したフィルタ(注3)のアナログ特性を高速なデジタル信号を用いて可変できる時間軸制御技術を開発。本技術は、一つのフィルタ回路をデジタル信号で間欠(間隔をあけて)動作させ、その動作時間だけをプログラムで変えることで、従来は複数のアナログ回路を切り替えて行っていた、必要な信号が通過する周波数の範囲や不要な信号を遮断する性能を、一つのフィルタ回路で自由に調整可能。
 
2. 様々なデジタル制御信号を生成可能な回路を開発
  多種多様なフィルタ特性を実現するため、フィルタへ入力するプログラムのデータを変更可能とする、様々なデジタル制御信号を生成可能な回路を開発。本回路は、基準となる一つの信号から、少しずつ位相のずれた信号を生成し、それらを組み合わせることにより、様々な時間間隔、動作時間をもつ制御信号を生成。

このたびの技術を用いて開発したフィルタは、プログラムを変更するだけで400k - 30MHzの周波数で利用できるため、既存の規格だけでなく、将来新たに使用される規格も含め、本周波数内の全ての無線規格に対応できるものです。また、本フィルタを内蔵したアナログベースバンドLSIは、面積が0.57mm2(ミリ平方メートル)と、これまでにない小さなサイズを実現しました。

近年、さまざまな端末に、携帯電話、無線LAN、デジタルTV、GPSなど、多様な無線通信機能が内蔵されつつあり、機器内の一つの回路で複数の無線規格を利用できるソフトウェア無線機の要望がますます高まってきています。しかしながら、無線機で最も重要な、不要な信号を除去し、必要な信号のみ取り出す機能を様々な無線規格に対応させるためには、従来は複数のフィルタ回路を用意する必要があり、回路面積が大きくなるという課題がありました。
このたび開発したLSI技術は、これらの課題を解決するもので、いつでもどこでもアクセスできるユビキタスネットワークに必要なソフトウェア無線機の実現に大きく前進するものです。
NECは、ソフトウェア無線機を実現する研究開発を今後もさらに加速してまいります。

なお、両社は今回の成果を、2月3日から7日まで、米国サンフランシスコで開催される半導体回路技術の国際会議「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference)」において、4日に発表いたします。

以上

(注1) ソフトウェア無線
携帯電話、無線LANなど、送信電力や使用周波数帯域、変調方式などが異なる様々な無線通信手段を、ソフトウェアを書き換えることで1台の無線機で対応させる無線システム。
(注2) アナログベースバンド
情報信号(音声、映像、デジタルデータなど)を含む低周波アナログ信号を取り扱う回路ブロック。受信した信号から、不要な信号を取り除き、信号強度を調整する機能を持つ。
(注3) フィルタ
ある周波数範囲の周波数の信号だけを通過させ,それ以外の周波数の信号を遮断する機能を持つ回路

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 研究企画部 広報グループ
http://www.nec.co.jp/contact/


このページに掲載されているプレスリリースその他の情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

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