ページの先頭です
本文へジャンプする

Japan

ここから本文です
サイト内の現在位置を表示しています

ホーム > プレスリリース > 記事

世界初 40Gb/s光通信において波形のひずみを自動検出し
最適な信号読み取りを実現するデジタル信号再生LSIを開発
~100Gb/s超高速光通信に向けて安定した受信特性を実現~

2008年 2月 6日
日本電気株式会社

デジタル信号再生LSI
デジタル信号再生LSI

NECはこのたび、毎秒40ギガビットの高速光通信システムの普及に向け、ノイズでひずんだ受信信号の波形を正確に検出し、波形にあわせて信号の読み取り判別点を自動最適化する技術を開発するとともに、世界で初めて本技術を搭載したデジタル信号再生LSI(注1)を開発いたしました。本LSIは、毎秒40ギガビット光通信システムにおいて、光ファイバ伝送路特性の劣化により複雑にひずむ受信波形に対しても正確に信号を判別し、システムの安定した受信特性、およびそれに伴う長距離化、低コスト化に大きく貢献します。

このたび開発したデジタル信号再生LSIの特長は、以下の通りです。

(1) 波形のひずみ度合いを正確に検出
毎秒40ギガビットの受信信号に対応した、高速・高精度な波形ひずみ検出回路を実現。従来は信号の受信タイミングのみを検出していたのに対し、今回は受信タイミングに加え、信号波形の形状を正確に検出するモニタ回路を開発。その結果、伝送速度の高速化とともに複雑化する信号ひずみでも正確に把握可能。
 
(2) 波形のひずみ度合いにあった信号判別が可能
得られた波形のひずみ情報をもとに、信号を読み取るための"判別点"を受信波形に合わせて最適な位置へ自動的に移動させる機構を開発。これにより、ひずんだ波形でも誤り無く信号の読み取りが可能。さらに"判別点"の自動最適化機構を高速に運用することで時間と共に変動する波形ひずみにも対応可能。

近年、光通信システムの伝送速度は、現在の毎秒10ギガビットから40ギガビットへと高速化が急速に進んでいます。伝送速度の高速化に伴い、光ファイバ内で生じる信号波形のひずみや受信器内部でのタイミングずれなどの影響が顕著となり、安定した受信特性を維持することが難しくなってきています。とりわけ基幹系の長距離伝送システムにおいては、毎秒40ギガビットを超えると光ファイバ内の信号ひずみが複雑かつ時間と共に急変動するため従来の信号再生LSIでは、安定した受信特性を得るには限界がありました。
このたび開発したLSIでは、ひずんだ受信信号の波形形状を高速・高精度に検出し、得られた波形形状から信号の読み取り判別点を自動最適化することで、ひずんだ波形であっても常に正しい信号読み取りを可能としました。本LSIにより、これまで複雑な波形ひずみで制限されていた毎秒40ギガビット光通信システムの受信性能、伝送距離を大きく向上させることが期待されます。また本LSIの自動調整機能は、装置の調整や保守を軽減する効果が期待でき、システム全体の低コスト化にも貢献する技術と考えています。

NECでは、今回のLSIが、今後の毎秒100ギガビット超高速光通信システムの本格的普及をも牽引する技術と考えており、本成果の早期商品化を目指して研究開発をさらにすすめて参ります。

なお、今回の成果につきましては、2月3日から7日まで、米国サンフランシスコで開催される半導体回路技術の国際会議「ISSCC(International Solid-State Circuits Conference)」において、5日に発表いたします。

以上

(注1) デジタル信号再生LSI:
クロック・データ・リカバリ回路(CDR)とも呼ばれ、受信装置において受信データからタイミング情報(クロック)を抽出し、そのタイミングで受信データの信号レベル(1または0)を判別し、デジタル情報として読み取る回路。

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 研究企画部 広報グループ
http://www.nec.co.jp/contact/


このページに掲載されているプレスリリースその他の情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

本文ここまで
ページの終わりです
ページの先頭へ戻る