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ホーム > ニュース > プレスリリース > 徳島大学向けICT環境をNECがハイブリッドクラウドで構築

徳島大学向けICT環境をNECがハイブリッドクラウドで構築 ~低コストで高い運用性・耐障害性を実現~

2011年11月21日
日本電気株式会社

<本件に関する情報>

NECのシンクライアントシステム
新しいウィンドウを開きます。http://www.nec.co.jp/products/thinclient/index.shtml

NEC 文教・科学ソリューション事業部
新しいウィンドウを開きます。http://www.nec.co.jp/educate/

NECの提供する大学向けハイブリッドクラウドの提案による新しい大学ICT環境が、国立大学法人徳島大学(所在地:徳島県徳島市、学長:香川征、以下 「徳島大学」)に採用されました。同大学のハイブリッドクラウドは、プラベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミスを組み合わせ、用途に応じた効率の良い運用環境を実現します。約1万人規模(学生8千人、教職員3千人)の教育用システムや教務システムなどの基幹業務をデータセンターで運用(プライベートクラウド)、ポータルや学生用メールサービス(パブリッククラウド)、演習用シンクライアントシステム(オンプレミス)を組み合わせて運用するスタイルは、大学において極めて先進的な事例です。本システムは、2012年3月から運用を開始する予定です。

徳島大学ではこれまで、教育システムおよび業務システムを全て学内で管理・運用してきました。その中で、(1)労務時間上の都合やコスト等により24時間365日のサービス提供が困難、(2)災害発生時の体制が脆弱、(3)運用上のセキュリティリスクが高い、といった課題を持っていました。これらの課題を解決又は改善し、教育・研究の成果を高めるため、徳島大学はこのたびクラウドサービスを活用することを決定しました。

ポータルサービスや学生用のメールサービスにはパブリックサービスを利用することで低コストに抑えながら、サービスレベルを向上させ、一方で教務システムや図書館システムなどの業務システムはデータセンターを利用して高い可用性・耐障害性を確保します。さらに、教育用端末をネットブート型シンクライアントで一新し、端末環境のセキュリティと運用性の向上を図ります。これらをNECの認証技術を用いて統合し、学内のサービスを1つのIDで利用することが可能になります。

徳島大学の、ICT環境構築の概要は次のとおりです。

  1. 演習用システムにシンクライアントシステムを採用
    • 演習用システムには、ネットブート型(注1)の シンクライアントシステムを新たに採用。PCの起動時間や一斉型実習でのパフォーマンスを重視し、作動基本ソフトを学内で管理・運用する(オンプレミス)。


    • 約850台の実習用端末を演習室等に設置し、OSや教育向けアプリケーションソフトはサーバで集中管理され、学生や教職員などの利用者はそれらのソフトウェアをネットブート型シンクライアント端末で利用。これにより、カリキュラムの変更に柔軟に対応した教育研究環境を実現。


    • 端末内に個人データを保存しないことで、セキュリティの強化とサーバ一括管理によるシステム運用の効率化を実現。


    • シンクライアントシステムには教室外からも利用できる仮想デスクトップ環境も用意。マルチデバイスを使用してのリモートアクセスにより、自習環境の拡充を図る。

  2. 業務システムはプライベートクラウドへ移行
    • 学務システムや図書館システム、教職員用メールシステムなどの業務システムとeラーニングシステムはデータセンターに移行し、プライベートクラウドサービス型で提供。これにより、計画停電時や災害発生時もシステムを停めることなく、24時間365日のサービス継続を実現。


    • 教職員や学生が保有する情報をデータセンターで管理し高いセキュリティを確保。

  3. パブリッククラウドのメールサービス、ポータルサービスを採用
    • 学生用のメールサービスには、日本マイクロソフト株式会社の「Microsoft Office 365 for Education」を採用し、24時間365日のサポートを実現。


    • 株式会社セールスフォース・ドットコムの「Chatter」をベースとしたポータルサービスを導入し、各サービスをシームレスに利用可能。ユーザビリティの向上と情報収集の効率化を実現。

  4. NECの認証技術で学内のシステムを統合
    • 個々に管理されていた学内のシステムを、NECの統合認証サービスSECUREMASTERとShibboleth技術を用いて統合(注2)。ユーザは1つのIDで学内の多くのシステムをシングルサインオンで利用可能。

昨今、企業や地方公共団体、教育機関においては、コスト削減、省エネ、またBCPの観点からクラウドサービスの利用が進んでいます。その様な中、パブリッククラウドとプライベートクラウドのそれぞれの良さを生かし、使い分けて利用する、ハイブリッドクラウドへの対応も注目されています。パブリッククラウドは、高品質なサービスを短期間で安く利用できるため、電子メールなど情報系での利用が増えています。一方、プライベートクラウドは、パブリッククラウドと比較し、より高いセキュリティが確保され、アプリケーションのカスタマイズなどの柔軟性が評価されており、基幹系システムでの利用が多くみられます。

徳島大学は、国立大学法人で先立って基幹業務の一部をクラウド移管し、ハイブリッドクラウドサービスによって利便性や柔軟性の高いICT環境をNECに委託しました。これにより、システム運用コストの削減と、本業である教育サービスのさらなる向上が期待されます。

NECは、今回のハイブリッドクラウド構築実績をもとに、大学向けのクラウドサービスの提案を強化し、拡販につなげていきます。

徳島大学のハイブリッドICT環境のイメージ図はPDF別紙をご参照ください。

以上

(注1) ネットブート型シンクライアント

OS・アプリケーションともサーバからロードし、端末側で実行する方式。アプリケーションや周辺機器の制約が少ないというメリットがある。大学など教育機関や設計業務などに適する。

(注2) SECUREMASTER(セキュアマスター)

Shibboleth(シボレス):米国Internet2/EDUCAUSEが開発する認証の世界標準SAML2.0に準拠したシングルサインオンを実現するオープンソースソフトウェア

*

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私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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本件に関する情報

NECのシンクライアントシステム
URL: 新しいウィンドウを開きます。http://www.nec.co.jp/products/thinclient/index.shtml

NEC 文教・科学ソリューション事業部
URL: 新しいウィンドウを開きます。http://www.nec.co.jp/educate/

本件に関するお問い合わせ先

NEC 文教・科学ソリューション事業部
Eメール: webmaster@elsd.jp.nec.com

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