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2012年3月26日
日本電気株式会社
NECは、フランステレコムやマイクロソフトなどの海外の企業・研究機関8社と、スマートフォン向けサービスにおいて個人情報の漏洩を防止する匿名認証技術(注)の共同研究を開始します。
昨今、パソコンやスマートフォンを利用した決済や位置情報を利用したサービスなどが普及しています。これらは本人や利用する端末を特定するIDを用いて認証を行いますが、アクセス履歴や行動履歴を蓄積し追跡することが可能であり、個人情報漏洩のリスクが高まっています。
そのため、本人や機器のIDは秘匿(匿名)にしたまま、アクセス権限だけを確認しサービスを利用可能とする匿名認証技術が注目されています。しかし本技術は多様かつ膨大な演算や処理をともなうため、CPUやメモリなどの計算資源や電力を豊富に利用できるパソコンなどが必要であり、スマートフォンなどの小型端末での利用が課題となっています。
NECはこのたび、フランス国立研究機構(ANR)のプロジェクトにおいて、フランステレコムやマイクロソフトなどの企業・研究機関と共同で本技術の研究開発を行います。NECでは従来から匿名認証技術の研究を行っており、このたび技術の先進性が認められて、日本企業で唯一、プライバシー保護の取り組みが盛んな欧州でのプロジェクト参画が決まりました。本研究では、非接触通信におけるセキュリティとプライバシーを暗号技術によって担保する匿名認証技術を、スマートフォンなどの小型端末を用いたサービスで実現し、2014年末までの実用化を目指します。
NECでは今後も、セキュリティ技術、プライバシー保護技術の研究に努め、安心して利用していただける技術・製品開発に積極的に取り組んでまいります。なお、プロジェクト名称と参画企業・研究機関は以下のとおりです。
以上
私たちNECグループは、 「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。 |
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NEC 知的資産R&D企画本部 広報グループ
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