[C&C for Human Potential / NEC Corporation]

                               平成6年11月8日
報道関係各位                         日本電気株式会社

放送から監視まで幅広い分野に 利用できる 高感度CCDカラーカメラの 発売について


NECはこのたび、小型リモコン雲台システムに搭載可能な昼夜間兼用の高感度 CCDカラーカメラを製品化し、『NC−840B』の名称で、本日から受注活動 開始いたしました。

新製品は、NECが長年培ってきた半導体技術とカメラ技術を駆使して実現した 水平解像度700TV本の高感度CCDカラーカメラであり;

  1. NEC独自の低ノイズCCDと低ノイズ信号処理回路の採用により、 ハイゲイン時でもノイズが少ないこと
  2. 隣接画素加算や蓄積時間制御による感度向上モードを備えていることにより、 標準の約4,000 倍の最大感度が実現でき、三日月の明るさ程度 (最低被写体照度(*1)0.005ルックス)という微弱光下でも撮 影可能となっていること
  3. 動き補間機能により長時間露光が必要な夜モード時の動きの不自然さを 軽減したこと
  4. 自動感度切替や自動追従ホワイトバランス等のオート機能を充実させたこと
などとなっております。

『NC−840B』の販売価格は、350万円(レンズ、消費税別)となっており、 販売目標としては年間300台を見込んでおります。
 なお、本カメラは日本放送協会殿のご指導により開発したものであります。

近年放送業界では、情報カメラ(お天気カメラ)を使って通常のカメラでは捉えに くい朝夕の薄明時の映像をOA(オン・エア)で使いたいとするケースが増えてお ります。また、報道陣が駆けつける前の事故直後の映像をいち早く報道したり、あ るいは報道陣が出動できないような危険が予想される場所での映像をあらかじめ設 置された災害監視カメラで捉えたいという要望も強くなってきています。

NECではこのような市場ニーズに応えて、平成5年3月にオン・エアにも耐え得 る十分な画質と、満月の明るさ程度の低照度下でも被写体を十分に認識できる機能 を兼ね備えた昼夜間兼用高感度CCDカラーカメラ「NC−830」を製品化いた しました。このカメラは、発売以来多くの分野で活用され、なかでも本年春、東海 テレビ殿に納入した情報カメラ1号機は、4月26日の名古屋空港における中華航 空機墜落炎上事故をいち早く捉え、他社に先駆けて放映するなど、その実力を遺憾 なく発揮しております。また、このほかにも空港や発電所・変電所での夜間監視や、 消防署の望楼カメラ、密漁監視カメラとして多方面からご好評を頂いております。

今回製品化した『NC−840B』は、従来のNC−830の技術や経験をもとに、 更に感度や画質を向上させ、各種オート機能の搭載や小型・軽量化を図るなど使い 勝手を向上させたものであり、放送から監視まで更に幅広い用途に利用できるもの として、積極的に販売を展開する所存であります。

<高感度CCDカラーカメラ『NC−840B』の主な特長>

  1. 低ノイズ
    CCD雑音除去回路には、当社独自のIDDS法(積分形遅延差雑音除去法:CCD で発生する雑音を遅延線と簡単なサンプリング回路を用いて除去する方法)を採用。 また、信号処理回路には、アナログマスタースライス技術を使って独自に設計した 専用の低雑音ICを使用。このため、ハイゲイン時のノイズを効果的に抑制。朝夕 の薄明時でも、蓄積時間を長くすることなく、適切な明るさの鮮明な映像を得るこ とが可能。

  2. 隣接画素加算と蓄積時間制御によって感度を向上

  3. 動き補間機能
    夜モード時(長時間露光時)の動きの不自然さをディジタル信号処理により軽減する 「動き補間機能」を搭載。

  4. オート機能(自動感度切替、自動追従ホワイトバランス)
    「自動感度切替」により、被写体の明るさに応じてレンズアイリス、マスターゲイン、 電子シャッタ、蓄積時間、画素加算モード、フィルタディスクを自動的に制御して、 適切な映像信号レベルを得ることが可能。「自動追従ホワイトバランス」により、 色温度の変化に追従してホワイトバランスが自動的に動作するため、24時間連続 動作の災害監視カメラ等の用途にも対応可能。

  5. 水平解像度700TV本
    水平解像度は昼モード時700TV本、夜モード時500TV本を実現。
  6. フィルタディスクリモコン
    カメラ本体に電動フィルタディスクドライブを装備しているため、フィルタディスク のリモコン操作が可能。

  7. 小型・軽量
    カメラサイズを従来機(NC0830)より小型・軽量化したため、(128(W)x179.5(H)x246 (D)mm 約3kg → 137(W)x142(H)x189(D)mm 約2kg)放送業界で広く用いられて いる小型リモコン雲台システムに搭載可能。これにより、情報カメラシステム全体が 小型・軽量となり、可搬型としての使用も可能。

  8. 操作性
    フィルタディスクを含めたすべての操作が、リモコン雲台システム用オペレーション パネルからモデムを介して制御可能。

  9. リニアマトリックス回路
    常に理想的な色彩を再現するリニアマトリックス回路を内蔵しているため、昼はもとよ り、夜など低照度時においても忠実な色再現が可能。
なおNECは、新製品を11月9日から日本コンベンションセンター(幕張メッセ) にて開催される国際放送機器展に出展する予定であります。

新製品の主な仕様については別紙をご参照下さい。

                                  以   上


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