[C&C for Human Potential / NEC Corporation]

                               平成7年2月1日
報道関係各位                         日本電気株式会社

「C&Cインターネットサービス mesh」のサービス開始について

〜インターネット・トータルソリューション事業へ本格参入〜

NECはこのたび、世界最大規模のコンピュータネットワークであるインターネットの利用を可能とするサービスを商品化し、「C&Cインターネットサービス mesh」の名称で、本日から販売を開始いたしました。新サービスにより、NECでは商用インターネット提供業者(ネットワークサービスプロバイダ)としてインターネット事業を開始するものであります。

新サービスは、高速な専用線や経済的な電話回線により企業のネットワークとインターネットとを接続する「インターネット接続サービス」と企業が情報発信を行う際のサーバの貸し出し、運用代行などを行う「WWWコンテンツ支援サービス」から構成されております。

NECではこれにより、先に開始されたインターネットの構築やその活用を支援するためのシステムインテグレーション(SI)サービスである「インターネットSIサービス」、コンポーネントとしての情報検索ソフト「MosaicView(Ver1.0)」の販売と併せ、インターネットに関する様々なニーズに対応したトータルソリューションを、ワンストップショッピング(一括システム)で提供することが可能となったものであります。

「C&Cインターネットサービス mesh」の主な特長は次の通りであります。

  1. 長年提供してきたVANサービスや、接続LAN数が約950システム、接続コンピュータ数が約3万4千台という大規模な自社の企業内インターネットの経験を活用し、総合網管理システムや高度なセキュリティシステムなどによる高信頼で、高品質なサービスを提供することができる。

  2. アクセスポイントが、当初東京、大阪、名古屋など全国11ヶ所に、また平成9年3月末までには、全国70ヶ所に設置されるため、ユーザーは経済的にインターネットに参加することができる。

  3. パソコン通信サービス「PC-VAN」と相互接続されているため、PC-VANの高速なアクセス回線として利用し、企業や官公庁ユーザーが、PC-VAN上の画像情報などマルチメディアを活用する情報システムを容易に構築することができる。

NECでは、新サービスにより、企業、官公庁における情報発信、世界規模のユーザーを対象にしたオンラインショッピング、電子出版、商用データベースの提供、支社支店や取引先とのマルチメディア情報の交換、他企業を含めたソフトウェア開発、コンカレントエンジニアリングなど多様なシステムを構築することが可能となるものと考えております。

「インターネット接続サービス」は、3.4キロヘルツ(kHz)帯のアナログ回線や1.5メガビット/秒(Mbps)までのデジタル回線を利用した専用線によりインターネットとの高速な接続サービスを実現する「専用線IP接続サービス」と電話回線やISDN回線により経済的な接続サービスを実現する「ダイアルアップIP接続サービス」から構成されております。

また、「WWWコンテンツ支援サービス」は、ユーザーが情報発信を行う際、

から構成されております。

「WWWコンテンツ支援サービス」につきましては本日から、「インターネット接続サービス」については2月22日(水)からサービスを開始することにしております。(但しダイアルアップIP接続サービスは3月31日(金))新サービスの利用料金は、「専用線IP接続サービス」が初期費用1回線当たり5万円、月額基本料金が15万円からとなっております。「ダイアルアップIP接続サービス」は、初期費用が3万円、月額費用が従量制で1分間30円(但し月額最低利用料金5,400円)となっております。

「コンテンツボックスサービス」は月額基本使用料金が10万円(100メガバイト(MB) )であります。「サーバ運用代行サービス」「コンテンツ入力代行サービス」につきましては、個別見積りベースの料金となっております。

NECでは、サービス開始から8月末までの間、特別キャンペーンとして「専用線IP接続サービス」の月額基本料金を標準価格の2割引きで、「ダイアルアップIP接続サービス」を月額最低利用料金(5,400円)のみで提供することにしております。「C&Cインターネットサービス mesh」について、今後3年間に1,000社の加入を見込んでおります。

インターネットは全世界の企業、大学、研究機関、パソコン通信網、地域ネットワークなどを接続した世界最大規模の情報ネットワークであり、米国政府が推進しているNII(国家情報基盤)の基本モデルとしても注目されております。現在、全世界で300万台以上のコンピュータが接続され、4,000万人以上が利用しているといわれており、今後もその数は急速に拡大していくものと思われます。

米国においては、インターネットのビジネス利用が急速に進んでおり、わが国においても企業の情報発信、通信販売など様々な応用が開始されつつあります。特に、グローバルな事業を展開している企業にとっては国際間のマルチメディア情報の伝達手段として、また情報収集手段として不可欠なネットワークとなりつつあります。このようなことから、ビジネス領域においてインターネットの構築に対する関心が高まっております。このため、現在一般の企業からは外部のインターネットと容易に接続する手段に対するニーズが増大しております。

NECでは、平成6年2月のパソコン通信サービス「PC-VAN」におけるインターネット接続サービスの開始、9月のマルチメディア企業情報発信サービス「NEC WWWサーバ」の運用開始、11月の「インターネットSIサービス」、12月の情報検索ツール「MosaicView」の発売などインターネットに関する多様な事業展開を行ってまいりました。NECではこのたび、このようなインターネットサービスに対する市場ニーズに応えるため、「C&Cインターネットサービスmesh」を開始することとしたものであります。

なおNECでは、新サービスの開始を契機として今後インターネットに関するトータルソリューションを強化するため、来年度上期を目処にインターネットSIサービスなど、さらに事業の強化を行うことにいたしました。新サービスの概要、料金体系、今後の事業強化内容につきましては、別紙をご参照下さい。

                                    以 上

(注)当初のサービス拠点
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、神戸、金沢、岡山、広島、高松、福岡
(備考)サービス料金については消費税は含まれておりません


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