報道関係各位 平成8年1月18日 日本電気株式会社
NECスーパートレラントサーバー NX7000/520(左)
NX7000/100/200/210/400/410(右)
NECはこのたび、UNIX(注1)サーバ「NX7000シリーズ」において、最大1,024個のプロセッサを結合し、大量データの高速処理を可能とすることにより、企業の大規模な意志決定支援システム(DSS;注2)を実現する超並列処理(MPP;注3)型のスーパーパラレルサーバー「NX7000/PS200」を新たに製品化し、本日より販売活動を開始いたしました。
また、現行のUNIXサーバー「NX7000/500」に比べ、処理性能を最大約25%向上させた上位機種やその下位機種など、UNIXサーバの新機種6モデルを本日発売いたしました。
今回販売を開始するMPP型パラレルサーバの主な特長は以下の通りであります。
これは、最大4個の高速プロセッサからなるノード最大256個を、最大データ転送速度1ギガビット/秒(Gbps)のファイバーチャネルにより接続し、構成される。
これにより、企業の戦略を立案するために経営情報などの大量データの処理を行う大規模なDSSを経済的に構築できる。
また、業務を拡張する場合には、ノードを追加するだけでなく、各ノード内のプロセッサを増設することで対応できるため、拡張性に優れている。
これにより、信頼性に優れたシステムを容易に構築できる。
また、複数のプロセッサの存在を意識せずに、全体をシングルシ ステムイメージで運用できる統合運用管理機能を提供しているため、運用性に優れたシステムを構築できる。
「NX7000/PS200」、「同/520」、「同/100」の標準価格はそれぞれ、2,970万円から、2,751万円から、456万円からであります。
また、新製品は来月1日から順次出荷されるものであり、NECでは、今後2年間に合計約1,400システムの販売を計画しております。
近年、企業間競争が激化する中で、いち早く適切な意志決定を行い、それを迅速に企業経営に活用するための大規模なDSS構築を可能とする、大量データの高速処理に優れたMPP型パラレルサーバに対する要請が高まってきております。
また、コンピュータ市場は、オープンシステム化やダウンサイジングという大きな変革の中にあり、ユーザからは、従来、汎用コンピュータで実現していた基幹業務を、オープンシステムで実現するための、コストパフォーマンスに優れた製品を求める声が高まっております。
NECでは、これらのような市場の声に応えて「NX7000シリーズ」の強化を図ったものであり、今回の強化によって、これからのUNIXサーバ市場に対し、より一層充実した対応が図れるものと考えております。
新製品の概要および主な仕様については別紙をご参照下さい。
以 上
(備考)標準価格に消費税は含まれておりません。(注1)UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている米国その他の国における登録商標
(注2)DSS:Decision Support System;意志決定支援システム
(注3)MPP:Massively Parallel Processing;超並列処理
(注4)INFORMIXは、米国INFORMIX Software社の商標
(注5)ORACLEは、米国Oracle社の登録商標
(注6)SYBASEは、米国Sybase社の登録商標
(注7)HP−UXは、米国ヒューレット・パッカード社の商標