[C&C for Human Potential / NEC Corporation]
平成9年7月1日
報道関係各位
日本電気株式会社

スーパーコンピュータ「SX−4シリーズ」およびハイパフォーマンス・コンピューティング・サーバ「SX−4B」の強化について

「SERVER SX−4B」

「SERVER SX−4B」

NECではこのたび、ハイパフォーマンス・コンピューティング・サーバ「SX−4B」における、最大性能を従来モデルの2倍と大幅に強化した新モデルの追加や、スーパーコンピュータ「SX−4シリーズ」を含めた、周辺装置、ソフトウェア等の強化を行い、本日より新たに販売を開始いたしました。

今回の強化の概要は以下の通りであります。

1.「SX−4B」の新モデルの追加

最大4台のCPU(従来は2台)を搭載し、最大性能7.2GFLOPS(注1)、最大主記憶容量8Gバイトの新モデルを追加製品化している。これは従来モデルの最大性能3.6GFLOPS、最大主記憶容量4Gバイトに対し、それぞれ2倍と大幅に増強されている。

2.ハードウェアの強化

拡張記憶装置のサポート

「SX−4シリーズ」の「大容量メモリモデル」において、新たに拡張記憶装置(XMU)をサポートしており、これまでの2倍となる最大64Gバイトのメモリ容量を利用して、より大規模なシミュレーションが可能となっている。

3.周辺装置の強化

超高速磁気ディスクの大容量化

NECの「N7764高速磁気ディスクアレイ装置」の最大記憶容量を装置当たり、これまでの約2倍の287Gバイトに大容量化している。

ストレージ・テクノロジー社製のテープライブラリ装置のサポート

ストレージ・テクノロジー社製の各種大容量テープライブラリ装置を新たにサポートしており、これまでの2倍となる最大7P(ペタ)バイトという超々大容量のデータバックアップやデータマイグレーションが可能となっている。

ソニー製テープライブラリ装置の高速接続化

ソニー製「ID−1テープライブラリ装置」において、超高速のHIPPIチャネルでの接続を新規にサポートしており、約30Mバイト/秒の高速バックアップや、データマイグレーションが可能となっている。

4.ミドルウェアの強化

NECの分散システム管理のミドルウェア「SystemScope for OpenView」(注2)を新たにサポートしており、各種UNIX(注3)サーバやワークステーション、パソコンの混在するネートワーク環境の中で、統合的な分散システムの運用・管理が可能となっている。

5.アプリケーションソフトウェアの強化

リアルタイム可視化システム「RVSLIB(アールブイエスリブ)」を新規に製品化しており、設計・研究開発分野での高い導入効果が期待できる。

材料設計で最も一般的な分子軌道計算ソフト「Gaussian」(注4)に対応し、パソコン上のWebブラウザから入力データの作成(プリ)や、結果の可視化(ポスト)を簡単に出来るようにする「Gaussianプリポストプロセッサ」を製品化している。

資源探査ソフトウェア「FOCUS」(注5)を新規にリクルートしており、人工地震による石油などの資源探査に広く利用できることから、全世界の石油業界への販売へ一層注力できるようになった。

この他、流通アプリケーションソフトウェアである、構造解析用ソフトウェア「MSC/NASTRAN」(注6)や自動車業界などの衝突解析ソフト「PAM-CRASH」(注7)および「LS-DYNA」(注8)などにおいても「SX−4シリーズ」用に一層の最適化(チューニング)を行い、大幅な性能強化を図っております。

「SX−4B」の新モデルの価格(税別)は、1億800万円からとなっており、出荷時期は、本年9月末を予定しております。また、ハードウェア、周辺装置、ソフトウェアの強化は一部を除き本年12月末からの出荷を予定しております。

スーパーコンピュータ「SX−4シリーズ」およびハイパフォーマンス・コンピューティング・サーバ「SX−4B」は、それぞれ平成6年、7年に発売以来、その高い実効性能や優れた価格性能比、そして共有メモリ方式による使い易さなどにより、国内外において高い評価を受けており、合計90システム(CPU台数602台:6月末)の受注を得ております。

昨年の強化に続く今回の多方面にわたる強化によって、より高性能・大規模で、しかも使い易いシステムの構築を実現しており、NECでは今後も、国内・海外とも一層の拡販を展開してまいります。

特にアプリケーションソフトウェアの高速化においては、従来からの流体解析や、今回の構造解析・衝突解析分野のアプリケーションに加え、今後は材料設計などに応用分野が拡がってきている計算化学分野においても、「SX−4シリーズ」のベクトル並列型の特長を活かす、並列化チューニングを行い、一層の強化・充実を図る計画であります。

なお、新モデルの詳細につきましては別紙をご参照下さい。

以 上


(注1)1GFLOPSは、浮動小数点演算を1秒間に10億回実行可能な性能です。
(注2)OpenViewは、米国ヒューレット・パッカード社の商標です。
(注3)UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
(注4)Gaussian(ガウシアン)は、米国Gaussian,Inc.の登録商標です。
(注5)FOCUS(フォーカス)は、米国CogniSeis Development,Inc.の登録商標です。
(注6)MSC/NASTRAN(エムエスシー/ナストラン)は米国MacNeal-Schwendler社の登録商標です。
(注7)PAM−CRASH(パムクラッシュ)は、フランスPAMシステム・インターナショナル社の登録商標です。
(注8)LS-DYNAは、米国リバモア・ソフトウェア・テクノロジ社の登録商標です。



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