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平成11年4月12日

日本電気株式会社

大容量メモリを内蔵した10/100Mbpsイーサネット用LSIの発売

[μPD98431]
「1チップ8ポート10/100Mbpsイーサネット
「μPD98431」」

NECはこのたび、ルータやLANスイッチなどのネットワーク機器の処理効率を向上させることができる8ポート10/100Mbpsイーサネット(注1)・コントローラ「μPD98431」を製品化し、本日からサンプル出荷を開始いたします。

新製品は、国際標準規格(IEEE802.3/IEEE802.3u)に準拠した10/100MbpsイーサネットMAC機能(注2)を8ポート分搭載しており、

  1. 受信したイーサネット・パケットを1個完全に格納できる2Kバイトの受信用FIFO(注3)メモリを各ポート毎に内蔵しているため、受信処理におけるパケット取りこぼしの発生を抑えられること、

  2. 上位側の処理を行うASICとの間に64ビット×66MHzという高速バス・インタフェースを採用していること、

などにより、システム全体のパフォーマンスを向上できることが大きな特長であります。

新製品のサンプル価格は12,000円となっており、本年8月以降月産10万個の量産を計画しております。

LANスイッチおよびルーターといったネットワーク機器分野におきましては、インターネット網の拡大や企業ユーザーにおけるイントラネット網の普及を背景に、装置需要の増加が見込まれております。

これらのネットワーク機器に対してはコストダウンのみならず、ネットワーク・トラフィックの急増に対応すべくパケット処理能力の向上が望まれております。そのためレイヤ3スイッチに見られるように、従来CPUで処理していたパケット転送処理を、ASICによるハードウェア処理に置き換える動きが盛んになっております。

NECではこのような市場ニーズに応えるべく、イーサネット関連のASICコア開発を進めており、同時にNECが保有する先端プロセス技術とASICコア技術を結集したイーサネット専用チップ(ASSP)への展開も進めております。イーサネット用ASSPにつきましては、昨年発売した高速アドレス・サーチ・エンジン「μPD98421」に加え、今後はギガビット・イーサネット対応製品をはじめとするLANスイッチやルータといったネットワーク機器をターゲットとした製品を拡充していく予定であります。さらにNECでは、豊富なASIC製品およびASICコア・ラインナップとの融合により、この分野におけるトータル・ソリューションを提供し、ネットワーク機器に対して積極的な拡販活動を展開してまいります。

新製品の特長は次の通りとなっております。

1.最大クラスの送/受信用FIFOメモリを各ポート毎に内蔵

受信処理におけるパケット取りこぼしの発生を低減するため、イーサネット・パケット(最大長1518バイト)を1個完全に格納できる2Kバイトの受信FIFOメモリを各ポート毎に内蔵し、さらに送信FIFOメモリについても512バイトという大容量を内蔵していることにより上位側に接続するASICの負担を軽減し、システム・パフォーマンスを向上できる。

2.高速バス・インタフェースの採用

最大64ビット×66MHzという高速バス・インタフェースにより送受信データを上位側のASICに高速転送できる。またモード設定により64ビット幅の双方向バス、あるいは32ビット幅の単方向バスに切り替えができ、システム側のバス・アーキテクチャに対してフレキシブルに対応できる。

3.統計カウンタを搭載

RMON-MIB(注4)をベースとした統計カウンタを各ポート毎に内蔵しているため、ネットワーク上のトラフィック状況やエラー発生といった統計情報を収集・管理できる。

4.フロー制御、VLANサポート、ミラーポート機能を搭載

IEEE802.3xに準拠したフロー制御をサポート。また、VLANフレーム検出機能、ミラーポート機能を内蔵しており、スイッチ・アプリケーションとして有効な機能を豊富に搭載。

5.受信パケットに対する各種処理機能を搭載

宛先アドレス情報やエラー発生の有無を元に、受信パケットの取捨を行うフィルタリング機能を搭載。また、受信パケット毎のステータス情報を各パケットの受信データに付加することができ、いずれも上位システムにおける受信パケット処理の負担を軽減できる。

なお、新製品の主な仕様については、別紙を参照ください。

以 上


(注1) イーサネット:
米国ゼロックス社の商標です。
(注2) MAC(Media Access Control)機能:
ネットワークの基本となるOSI(Open System Interconnection)参照モデルの第2層(データリンク層)内で下位層に相当する機能であり、各ノードが送信する情報がネットワーク上で衝突しないように送信権の制御を行う機能。
(注3) FIFO:
First In First Out
(注4) RMON-MIB:
ネットワーク上のトラフィックの状況やエラーの発生などの統計情報を収集し、一元管理する機能をRMON(Remote network monitoring)と呼び、収集されるデータをMIB(Management Information Base)データと呼ぶ。


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