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平成11年7月22日

日本電気株式会社

光ディスクを用いたデジタル・ビデオレコーダの発売について

〜世界初のコンシューマ向けデジタル 光ディスク ビデオレコーダを製品化〜

[GigaStation]
[MVDISC]
「GigaStation」
「MVDISC」
[動作画面]
[動作画面]
「動作画面」
「動作画面」

NECではこのたび、直径120mm書換型大容量光ディスクを用い、映像・音声の記録、編集、再生を可能としたデジタル・ビデオレコーダ「GigaStation(ギガ・ステーション)」を製品化し、来る9月21日から販売を開始することといたしました。

「GigaStation(ギガ・ステーション)」は、これまで開発を進めてきた光ディスクの大容量高密度化技術にもとづく、コンシューマ向けとしては、世界初のデジタル 光ディスク ビデオレコーダであり、家庭での映像・音声の利用シーンに新たな歴史を加える製品であります。

新製品の特長は以下の通りであります。

1.光ディスクにより高画質・大容量の録画を実現

直径120mmとCDと同サイズながら、片面5.2GBという容量を持つ書換型大容量光ディスクに、標準モードとして、S−VHS相当の高画質で2時間、長時間モードとして4時間の記録・再生を実現。

さらに、標準モードを上回る高画質での記録・再生も可能とするファインモードも用意。

2.瞬時のコンテンツサーチと頭出し再生

録画時に自動的に生成されるタイトル画面から見たいコンテンツを瞬時にサーチし、再生が可能。また、後で見たい映像にしおり(マーク)をつけることで、即座に見たい画面からの再生を可能とするブックマーク再生機能を搭載。録画時も、ボタン一つで、ディスクの空き領域を瞬時にサーチし、録画を開始する。

さらに、画面ノイズのない高速早送りや静止画、1フレーム単位のコマ送り等で画面サーチの利便性を向上。

3.記録コンテンツの編集を容易に実現

リモコンによる簡単な操作で「GigaStation(ギガ・ステーション)」1台だけで、記録した映像の、並び替え、追加、削除等のノンリニア編集を実現。1フレーム単位で切れ目のないシームレスな編集を実現し、特別なスキルや知識がなくても、好みの映像編集が可能。

4. 優れた映像保存性と保管性

デジタルデータを光ディスクに記録するため、従来の磁気テープに見られた映像の劣化が避けられ、長期間、記録時の画質を維持した映像の保存が可能。

また、光ディスクは120mm直径のものをカートリッジに格納し、現行のVHSのビデオカセットに比し、約1/3の容積であり、省スペースが求められる家庭での保存・保管に適している。

5.幅広い用途への対応と様々な機能の搭載

アナログの各種機器との入出力に加え、DVインタフェースを持ったデジタルビデオカメラやPCとの接続が可能であり、デジタルビデオカメラの映像の記録・編集が可能。

その他、リピート再生、ぴったり録画、録画再生状態のグラフィック表示などの様々な機能を搭載。

新製品は、国内を対象に本年9月21日から販売を開始し、今後1年間で3万台の販売を計画しております。標準価格は35万円であります。

なお、書換型光ディスク(MVDISCカートリッジ MVDISC−05A)(注1)については、標準価格は1枚3,900円であります。

AV機器市場においては、すでに、優れた音質・画質、保存性、高い利便性等から、CD、MD、スーパーオーディオ、DVD、デジタルビデオカメラ等に象徴されるように、アナログからデジタル、テープから光ディスクへという変化が着実に進行しております。しかしながら、家庭での映像の記録・再生に関しては、ユーザの要求記録時間に見合う光ディスクの大容量化技術の困難さ、規格化競争の壁等により商品化が遅れ、VTRテープへの潜在的不満を抱えるユーザからは、一日も早くデジタル 光ディスク ビデオレコーダの製品化を求める声が高まっておりました。

NECでは、平成8年7月に研究開発グループが開発した(開発コード: MMVF)、高密度記録再生を実現するPRML(注2)信号処理技術、1−7変調技術の応用(注3)、高密度ランド/グルーブ記録再生技術(注4)、0.6mm基板厚の高性能な相変化光ディスク等の技術をベースに、平成9年7月1日に設置した光ストレージ事業推進本部において、社内の技術を結集し、製品化と事業化に取り組んでまいりました。新製品は、製品化に関するこうした永年の取り組みの成果に、新たに、MPEG2準拠リアルタイムVBR圧縮方式(注5)や、独自のファイル管理技術(注6)等の新技術を加え、誕生したものであります。

なお、光ディスク媒体の開発にあたっては、帝人株式会社、東レ株式会社、日立マクセル株式会社の3社のご協力をいただき、商品化に関しては、帝人株式会社、東レ株式会社のご協力をいただきます。

NECでは、デジタル 光ディスク ビデオレコーダの普及を促進するとともに、光ディスク技術を応用した他領域での新製品も開発してまいります。

新製品の特長と機能等の詳細は別紙をご参照下さい。

以 上


(注1) MVDISCは、Multimedia Video DISC(マルチメディア・ビデオ・ディスク)の略。
NEC独自の光ディスクフォーマットによる。
(注2) PRML技術:
再生された微少で不確かな電気信号を確実に読み出す技術。 単純な大小判定ではなく、電気信号の大きさ、前後の関係を考慮して電気信号の1/0を確定するので、高い記録密度で書かれた信号も正確に読み出すことができる。
(注3) 1−7変調:
電気信号をディスク上に記録する際、0信号が続かないような信号に変換するため行う変調方式の一つ。 DVD等で用いられている8−16変調に比べ、変換効率が良く、記録密度を高めることができる。
(注4) ランド/グルーブ記録:
スパイラル状に切られた溝(グルーブ)に記録するだけではなく、溝と溝との間の部分(ランド)にも記録する技術。グルーブとランドとの高さの差が隣り合う記録部分の相互干渉を抑え、記録密度を大幅に高めることができる。
(注5) MPEG2準拠リアルタイムVBR(VARIABLE BIT RATE)圧縮方式:
MPEG2規格の一方式であり、時間軸上で変化の激しい映像シーンに多くの情報量を割り当て変化の少ないシーンに少なく与えることを実時間で行う方式であり、同一容量に同一時間記録する場合、CBR(CONS TANT BIT RATE)圧縮方式よりも高画質を得られる。
(注6) ファイル管理:
MVDISCフォーマットでは、コンテンツや切出したいシーン等の開始点や終了点、その他必要となる情報をディスク上の特定の部分にまとめて記録しておき、これを利用して全ての記録再生を管理する。


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